シャープ、頼みのアップル液晶離れ? スマホ向け急失速…中国シフト裏目
更新有機EL?
さらに近い将来、ディスプレーそのものが、液晶パネルから有機ELに変更されるとの観測が浮上。今年の前半、業界紙を中心に「アイフォーンで有機EL検討」との報道が駆け巡った。
有機ELは液晶と違ってバックライトが必要ないため薄型化が可能で、黒色の発色に優れた素材だ。ただ画面が焼き付く恐れがあることから、アップルは採用を控えていた。しかし、今年4月発売の「Apple Watch(アップルウォッチ)」のディスプレーには有機ELを採用したことから観測が広まった。
現時点で、アップルがスマホ向けの有機ELを大量入荷できるめどはなく、来秋の新型アイフォーンのディスプレーには液晶パネルが採用される公算が大きい。ただ、再来年以降に発売されるモデルでの採用の可能性は否定できない。
シャープは有機ELの生産設備を保有しておらず、「有機EL量産には2000億円の設備投資が必要」(幹部)。大きな投資ができないシャープは頼みのアップルからの受注を失いかねない。
