シャープ、頼みのアップル液晶離れ? スマホ向け急失速…中国シフト裏目
更新ただ当時、シャープ側には出資比率で過半数を確保するこだわりが強く、交渉が進まなかった経緯がある。しかし27年4~6月期決算は液晶だけで137億円の赤字に陥り、収益の柱を失っても“止血”のために連結会計から外さざるを得ない状況に追い込まれている。
先行きの見通しも暗いことから、高橋社長も社内会議で「液晶さえなければ…」と発言したといい、もはやこだわりはない。
シャープの液晶事業に対してはすでに鴻海が1千億円規模の出資を打診している。シャープは革新機構に鴻海をちらつかせながらの交渉となる見込み。10月1日付の組織再編後に交渉を急ピッチで進めるとみられるが、業界では「良い条件で交渉は難しいのでは」とささやかれている。
