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「世の中に良い人材がいると思ったのは錯覚」 日本電産の後継レースどうなる?

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「世の中に良い人材がいると思ったのは錯覚」 日本電産の後継レースどうなる?

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 呉氏は日本興業銀行(現みずほ銀行)出身。平成20年に日産自動車の子会社、カルソニックカンセイ社長に就任。経営を立て直した実績などから25年に永守氏にスカウトされた。海外事業の拡大を期待され、26年6月には代表取締役COOに就任。次期社長候補の一人とみられたが、今年6月にはCOOを外されている。

 永守氏は「海外事業をばっと盛り上げて最高益をあげたら、(次の)社長だった。それがCOOを外されたのは、そうなってなかったからだ」と述べ、期待通りの業績を上げることができなかったことをうかがわせた。

 社外も自ら鍛える

 日本電産はこの10年、成長分野である車載モーター事業の拡大を目指し、自動車業界から外部人材の積極的に登用してきた。ただ、27年3月期連結決算で売上高1兆円を達成するまでの創業からの42年間を振りかえると「確率からいって自分が育成した生え抜きの幹部が外部登用より業績が良かった」(永守氏)と振りかえる。

 事実、6月の役員人事では生え抜き組の昇格が目立っている。

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  • 自前での人材教育の重要性を説く、日本電産の永守重信会長兼社長=大阪市中央区(織田淳嗣撮影)

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