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「世の中に良い人材がいると思ったのは錯覚」 日本電産の後継レースどうなる?

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「世の中に良い人材がいると思ったのは錯覚」 日本電産の後継レースどうなる?

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 昭和48年の創業当時から永守氏を支えてきた小部博志氏が副社長から副会長になった。副会長職は昨年10月、日本電産より売上高規模の大きいシャープ元社長の片山幹雄氏を迎えるにあたり「副社長より格上の役職で処遇する」(永守氏)と新設したポストで、大番頭格の生え抜きがようやく肩を並べた格好だ。また、昭和58年入社の宮部俊彦氏が専務から副社長に昇格している。

 社外から人材を招いた人材についても、永守氏は、1から鍛える必要があると考え直したといい、呉氏の退社後、後継社長の有力候補として存在感が高まっている片山氏には「厳しい指導」を続けているという。片山氏は「(3兆円企業のシャープの経営者の)プライドをかなぐり捨てて素直に学んでいる」(永守氏)そうだ。

 10兆円にどれだけ貢献

 日本電産は来年度、本社近くに、国内外の幹部候補生を育成する社内教育施設「グローバル経営大学校」を開設する。すでに役員候補生を毎月1回集めて、1年間にわたり教育する「永守経営塾」が開かれているが、その拡大版になるとみられる。施設は10階建てで本社前に置く。

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  • 自前での人材教育の重要性を説く、日本電産の永守重信会長兼社長=大阪市中央区(織田淳嗣撮影)

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