【酒豪女子が行く】(3)ブーム終焉で「暗黒の時代」 詐欺相手から逆説教… どん底から這い上がったビール会社社長
更新ワールプールを作り続けていると、ホップや熱凝固したタンパクなどの不純物が釜の中央に集まってきた。雑味や濁りの原因となる不純物を取り除いたら、麦汁を100度から22度まで一気に冷却する。
冷却した麦汁を発酵タンクへ移すと、仕込みは完了だ。
金澤さん「今回は2キロリットル容量のタンクで発酵させていきます」
出口さん「330ミリリットルボトルが6000本できるで」
筆者「6000本!? …そんなに売れる気がしなくなってきた」
ここまで淡々と書いてきたが、実際は麦芽の粉砕から発酵タンクに移すまでは4~5時間はかかる。重労働の上、高温の釜に囲まれているため蒸し暑くて仕方がない。
金澤さん「夏になると40度以上になりますよ!」
筆者「えぇ!?」
金澤さん「汗でびしょびしょになるので、1日に4回着替えることもありますよ!」
筆者「(地獄釜だ…)」
発酵タンクに移す前の麦汁を飲んでみたらとても甘かった。「少し苦味のあるビールを造りたかったのに…」と不安だったが、出口ブルワーによると「タンクへ移したら酵母が糖分を食べるから、甘ければ甘いほど最終的には苦くなるで」とのこと。ほっとした。
しかも麦汁の色がなんだが赤みがかって見える。なんと「フジサンケイグループ」の目玉マークの赤色をイメージして、麦芽を調整して色をつけてくれたのだ。伊勢角屋麦酒さん、なんと粋な計らいだろうか。これは出来上がりが楽しみで仕方ない!
と、その前に、鈴木社長がどのようにしてどん底から這い上がったかは、次回更新で明らかにするぞ!
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この連載では、盛況のクラフトビール業界で注目を集める伊勢角屋麦酒の秘密に迫る。自称“酒豪女子”の記者が実際にビール造りに挑戦。3カ月かけて商品企画から販売まで取り組んだ。(SankeiBiz 久住梨子)
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