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“働く人の相棒”コーヒー「BOSS」 内容量が増えるほど味が濃くなる理由とは

SankeiBiz編集部
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 こだわり抜いた特殊製法

 BOSSの中身もパッケージも時代に合わせて“進化”を遂げてきた。発売5年目を迎えるクラフトボスのコーヒーシリーズは今月23日、ペットボトルのデザインを大幅に刷新する。ラベルを小さくした代わりに、アンティークのガラス瓶のように、ボコボコした「エンボス加工」を増やし、手になじみやすいスリムなボトルに生まれ変わる。すっきりと飲めるのにドリップコーヒーのコクもある。トレードオフの関係にありそうな課題を克服し、満足感を得られるコーヒーになったという。

 「海老名(神奈川県)にコーヒー豆の焙煎専用工場もあります。コーヒーショップで飲むような、香りの高いブラックを実現する工夫をしています」

 大塚さんがこう胸を張る工場には、イタリア製の高機能焙煎機が導入され、30万通りの香味が作れるようになったという。一般的にコーヒーは濃縮工程で熱をかけると香りも飛んでしまうが、繊細な温度制御も可能に。昨年3月に発売された濃縮タイプの「カフェベース 無糖」は、「コーヒーでコーヒーを淹(い)れる」という特殊な製法で、より香りを引き立てることに成功したという。

 とある惑星から地球調査のために派遣されてきた宇宙人ジョーンズが、職を転々としながら地球人の日常を調査していくというBOSSの人気CM。

 「広大な宇宙の中では、この地球はちっぽけで、毎日ろくでもないことばかりが起きているように思えるけれど、でもよく見れば毎日懸命に働いて頑張っている人たちがいる」。調査活動を通じて働く人たちの生活に溶け込む宇宙人ジョーンズの姿と、「人生の相棒となるような缶コーヒー」を目指して“働く人”に寄り添うBOSS開発陣の姿が重なる。普段何気なく口にしているBOSSのコーヒー。そこには、宇宙人ジョーンズならずとも、「この惑星の飲料メーカーは…」と唸(うな)りたくなる味わい深いドラマがあった。(「飲んでみると普通のビール」サントリーは糖質ゼロにも挑戦

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