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科学技術
「地震探査」で開発進むシェールガス 環境への影響懸念
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シェールガス採掘のイメージ図 シェールガスは地下2千~3千メートルにある泥土が堆積した「頁岩(けつがん)(シェール)」層に含まれている。存在自体は古くから知られていたが、商業生産が可能になったのは最近のことだ。
天然ガスは原油と同様に、藻やプランクトンなどの堆積物が地底で長い年月をかけ熟成されてできたと考えられている。在来型ガス田は地層の間を移動したガスが隙間の多い岩石の中にたまったもので、縦に穴を開けると自然に地上へ噴き出る。だが、シェールガスはガスが流れにくい地層のなかに広く薄く残留しており、取り出しにくい。
採掘を可能にしたのは、(1)水平に掘り進める「水平掘削」(2)水を高圧で押し込んで人工的な割れ目を作る「水圧破砕」(3)地盤に震動を与えて地層構造を立体的に把握する「地震探査」-という3つの技術だ。
国際石油開発帝石の板野和彦常務執行役員は「最大のポイントは地震探査の開発だった」と指摘する。1990年代に入り、地下の様子を正確に把握できる地震探査が発達したことで、シェール層の開発が一気に進んだ。
一方、地層を掘削する際に薬剤を用いるため水質汚染など環境への影響も懸念されており、規制を設ける州も出ている。
テキサス州は2011年、開発事業者が添加する薬品の内容を提出することを義務づけた。情報は公開され、住民の不安解消に役立てる。ニューヨーク州など他の地域でも良好な帯水層の掘削を禁止するなど規制の動きが広がっている。