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中国1位は華為技術の孫亜芳董事長 米経済誌のビジネス界女性ランキング
配信元:中国新聞
更新米経済誌フォーブス中国語版はこのほど、初の「中国ビジネス界女性ランキング(2014年)」を発表、通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の孫亜芳董事長が1位に輝いた。2位は格力電器(グリー)の董明珠董事長兼総裁だった。
これまで男性社会だったビジネス界で活躍する女性は増え続けており、女性リーダーたちは富の創造や企業経営、社会的責任の実践などで、国内のビジネス界や社会に貢献している。
ランキングの100位以内に入ったのは、高学歴で1950~60年代生まれの女性がほとんどだ。彼女たちが幹部を務める企業の総営業収益は1兆4747億元(約24兆1850億円)、総利益は2336億元に上る。
こうした企業は、アパレルや食品・飲料、文化産業にはじまり、各種金融機関やエレクトロニクス、物流、不動産、化学工業、大型設備製造といった多種多様な業種に及び、その中で女性幹部たちはリーダーシップを発揮している。
孫董事長が1位となった理由について、フォーブスは「卓越した大局観とグローバルなコミュニケーション能力・交渉力、細部まで行き届いた管理能力を武器に、華為の13年の売上高を2390億元、最終利益を前年比34.4%増の210億元まで引き上げた。そして同社は、スウェーデンのエリクソンを抜いて世界最大の通信機器メーカーとなった」と説明する。
ランキングには、不動産業界の女性が多数入っており、保利房地産集団の宋広菊董事長が3位、重慶竜湖地産の呉亜軍董事長が僅差で4位、碧桂園の楊恵妍董事会副主席が6位だった。
また、インターネット業界の急成長に伴い、ネット関連や情報技術の企業で頭角を現す女性も増加。阿里巴巴集団(アリババ・グループ)傘下のマイクロファイナンスを手掛ける阿里小微金融服務集団の彭蕾・最高経営責任者(CEO)が12位、創維集団(スカイワース)傘下、創維数碼の林衛平・董事会執行主席が20位だった。
世界の企業家が研究対象となる例年と異なり、今回は中国女性だけを対象とした理由について、フォーブス中国語版の周健工編集長は「世界の女性企業家のうち、一代で成功した女性が中国で突出して多いため」と説明。中国の女性リーダーたちは、中国経済の特徴の一つとして注目を集めているという。(揚子晩報=中国新聞社)