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若者の失職期間、携帯電話あれば短くなる傾向 パソコンは逆効果

ニュースカテゴリ:暮らしの仕事・キャリア

若者の失職期間、携帯電話あれば短くなる傾向 パソコンは逆効果

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 若者の就労支援を行うNPO法人「育て上げ」ネット(工藤啓理事長、東京都立川市)と立命館大が、就労していない15~39歳の若者(若年無業者)約2200人を対象にした調査結果をまとめた。携帯電話を持つ若者は失職期間が比較的短くなり、パソコン保有者は逆に長期化する傾向が認められた。

 若年無業者の大規模な調査は国内で初めて。この調査は、「育て上げ」ネットが2012年1月から今年6月まで実施した事業の参加者から個別面談などで得た結果を集計。そこから若年無業者の実態や失職期間の長さに影響がある要因、自立支援について分析した。

 失職期間の長さに影響する要因は、「生活環境」「日常生活」「(前職の)退職理由」など6項目から分析。日常的な外出や友人らとの集団行動を「する」と回答した若者は、「しない」と回答した若者より失職期間が短い傾向があった。

 また、生活環境のなかで携帯電話を持っている若者は、持っていない人よりも失職期間が短くなる一方、自分用のパソコンは持っている方が長期化する傾向があるという。

 立命館大大学院の西田亮介特別招聘教授は、「孤立せずに周囲の人と関係を維持することの重要性が示された。パソコンは、ゲームなどコミュニケーション以外の手段で使われているのではないか」と話す。

 工藤理事長は、「現場レベルの経験をデータで裏づけることで、よりよい支援を若い世代に届けていきたい」と話している。調査結果をまとめた「若年無業者白書」(1575円)は通販サイト、アマゾンで購入できる。

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