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キッチンの春掃除 カビ・細菌の元、汚れ・水分除く
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「冷蔵庫内を清潔に保つためには置き方にも工夫を」と話す川上室長=東京都江東区のエフシージー総合研究所(村島有紀撮影) ゴールデンウイーク中に家の中で気になる所を掃除しようという人も多いだろう。高温多湿になりがちな梅雨を前に、カビや細菌の繁殖を防ぐキッチンの掃除や片付け方、食品の置き方を聞いた。(村島有紀)
「梅雨の時期はカビや細菌が繁殖しやすい。梅雨前は大掃除に良い時期」と話すのは、ダニやカビに詳しいエフシージー総合研究所(東京都江東区)の川上裕司・環境科学研究室長(農学博士)。
キッチン掃除の必需品は食器洗い洗剤、塩素系漂白剤、消毒用エタノール、ぼろ布(洗濯済み)など。カビの発生を防ぐには汚れ(栄養分)と水分を残さないことだ。三角コーナーやまな板、台布巾など汚れの強いものは塩素系漂白剤につけて殺菌する。シンク周りと調理台など洗剤で洗い流した後は水気を拭き取り、アルコール除菌剤などを吹き付けておく。換気扇を回し、空気の循環を良くしておく。
梅雨時から夏場にかけては使い終わった食器はつけ置き洗いはしない方がいい。「高温多湿の環境で食べ残しの付いた食器を一晩、水につけたままにすると、すぐに細菌が繁殖する。細菌だらけの水を増やすぐらいならそのまま置いておいた方がまだ細菌量は少ないです」(川上室長)
冷蔵庫は棚の外せる部分は全て外し、洗剤で洗い、乾かす。野菜室のごみは掃除機のホースにラップの芯などを付けて、吸い取る。壁面や固定棚は固く絞ったぼろ布で汚れを拭き取り、スプレー式の消毒用エタノールを吹き付けておくと、内部で細菌やカビが繁殖しにくくなる。
冷蔵庫の内部を掃除した後は食材の置き方にも注意する。小まめな掃除が難しい冷蔵庫の棚の上部には、缶ビールや缶ジュースなど汚れが付きにくいものを置く。掃除しやすい下部の棚は肉や魚など冷凍食品を解凍するスペースを確保。解凍中にパックから肉のドリップなどが漏れ出る可能性があるためだ。
注意が必要なのが野菜室。ゴボウなどの土付きの野菜をそのまま保存すると、土に含まれるカビが冷蔵室全体に移ってしまう可能性が高い。カビが最も繁殖するのは20~30度だが、0度以上でも生存し続ける。川上室長は「野菜は面倒でも購入後、すぐに洗い、密封して保存する。冷蔵庫から出したらそのまま調理できるようにしておくといい。冷蔵庫内の冷気は循環しているため、一度、カビの胞子が入り込むとなかなか完全に除去するのは難しい」と話している。
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調理台や収納場所が片付かないとキッチンの清潔を保つのは難しくなる。
家庭料理の出張調理サービス「ハレルヤ」(東京都中央区)の代表、松本敏弘さんは「見えない所に調味料などを置くと汚れに気づきにくく、さらには、あることを忘れ、無駄になる。調理しやすく、掃除しやすいキッチンには『見える化』が大切」と話す。
松本さんによると、片付けのポイントは、(1)キッチンにあるものを全て一度、出す(2)必要なものだけを選ぶ(3)使いやすい場所にしまう-の3点。しまう場所は使う所に近い場所が基本。例えば、フライパンや鍋といった調理器具はコンロの下、湿気の多いシンクの下には調味料類は置かず、掃除道具などを置く。よく使う調味料類は目線より下に置き、全種類を見渡せるように置くのがポイントだ。
一方、捨てるポイントは、1年以上使わない▽他のもので代用できる▽賞味期限切れ▽複数あるもの-など。松本さんは「家の中の片付けでキッチンはかなりの難所。1人でやろうとすると、途中で諦めてしまいがち。休日に家族全員で行うのも一つの方法」と話している。