高齢者の大動脈弁狭窄症 切開しない新治療法「TAVI」が普及
更新体に楽な方法
ただ、この治療では弁が固まっているため、挿入した人工弁との間に隙間ができ、弁の周囲で血液の逆流が起きないようにぴったりと植え込む必要がある。カテーテル挿入の際にできた血栓による脳梗塞などにも注意が必要だ。その点を改良し、弁の周囲の金属部分に形状記憶合金を使って自動的に開くようにしたり、隙間を布で埋めたりする人工弁も開発され、一部は欧米で既に使われている。
TAVIが早くから行われてきたドイツやデンマーク、オランダでは保険での治療が認められるようになってから大動脈狭窄症の治療の半数近くに増えている。人工弁の耐久性についてはまだ開発されて間がないため、はっきりとした結論は出ていない。臨床例を見ながら年齢の適応を拡大していくという。
小林副院長は「今まで高齢で手術を諦めていた人もTAVIは人工心肺を使わないなど比較的、体に楽な方法なので治療を申し出てほしい」と話している。
