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意外と簡単…DIYにはまる若者たち 「自家製で安く上げる」

ニュースカテゴリ:暮らしの余暇

意外と簡単…DIYにはまる若者たち 「自家製で安く上げる」

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カインズの期間限定店で行われたDIYの講習会=東京・表参道  自分好みの色や材質で作ったインテリアを楽しむ「DIY」の機運が、女性や都心で生活する若者らに広がりつつある。節約志向にも合致するため、ホームセンターでは商機到来とみて、初心者向けの工具や材料を開発したり、女性社員のチームが講習会で楽しさをアピールしたりと情報発信力を強めている。(ライター 橋長初代)

 都心生活者に照準

 10月末から11月初めにかけ、東京・表参道で園芸やDIYの楽しさを提案する1週間限定店がお目見えした。運営したのは大手ホームセンターのカインズ。主に郊外に大型店を構えるホームセンター業界で、都心に販売促進目的の店舗を展開するのは初の試みだ。

 都心で手軽に育てられる植物や初心者でも始められるDIY関連の商品を展示販売。鉢に色を塗ったり、電動ドリルなどで小物を作ったりする講習会には227人が参加した。都内の女性会社員は「ペンキを使ったことがなかったが、意外と簡単だったのでまたやってみたい」と話す。

 同社は平成23年秋、本棚に収納できるブック型工具セットを女性目線で開発して発売。以降もキャップにはけが付いたマニキュア容器型の塗料や電動ミニドリル&ドライバーなど、DIY初心者や女性向けの商品を次々と開発してきた。「道具が分からない、難しそう、部屋が汚れるといった理由でハードルが高かったDIYだが、暮らしをより楽しくするために提案していきたい」と西方章子・広報室長は話す。

 同社が運営するサークル「DIYスタイル」は会員数1200人を超え、昨年の3倍に。使いやすい防臭水性塗料の売り上げも前年比2ケタ増の伸び率で推移し、「30代半ば以上の女性を中心にDIYを始める人が確実に増えている」(西方室長)という。

 問い合わせが年々増加

 大阪・難波のホームセンター「ダイキなんば店」のDIY売り場でも「道具の使い方や材料の選び方を尋ねる客の中に若い男女や中年女性が結構多い」と加藤幸親・副店長。都心部は中古や賃貸住宅の居住者が圧倒的に多く、家具を自分好みのサイズや色に変える程度のDIYが主流のため、同店では少量サイズの塗料の品ぞろえを拡充した。

 また、工具コーナーでは女性でも使いやすいオリジナルの電動ドライバーが週に約20個売れるヒット商品になっているという。 

 4月には「女子DIY倶楽部」を発足。イベント開催やネットでの情報発信を通してDIY初心者にもアピールし、来店客の増加と女性客の取り込みを図る。「売り場を拡充し、塗料や木材の種類を増やす」(加藤副店長)ことも検討中だ。

 安定市場さらに商機を

 一方、DIY用品の通販サイトを運営する大都が4月、難波に開業した初の実店舗「DIY ファクトリーおおさか」には工作スペースを併設。会員になれば工具類とともに利用でき、スタッフのサポートも受けられる。多彩な講習会なども開催し、土・日曜の多い日には1日200人を超える客が訪れるという。

 講習会の参加者の6割が20~30代の女性で「溶接機でネームプレートを作ったり、珪藻土で壁塗りしたり、都心ではなかなか体験できないので人気が高い」と同店スタッフ。会員数は千人を突破し、売り上げも徐々に伸びており、今後は店舗を増やす計画という。

 ホームセンター業者40社が加盟する日本DIY協会によると、加盟社の売上高合計はここ4、5年、2兆5千億~2兆7千億円規模で推移。うちDIY素材・用品は4分の1近くを占める安定市場という。今後、DIY機運の広がりによって、さらなる商機が期待される。

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