改めて注目「確定拠出年金」 老後に向けて自助努力、商品選ぶ訓練を
更新確定拠出年金は運用実績を上げれば年金額を増やせる仕組みだが、永田さんのように利回りが低くても安全な商品を選ぶ人が少なくない。厚労省によると、運用商品の構成は約6割が元本確保型の預貯金や保険に集中。しかし、元本が安全でも、物価が上昇すると資金の実質的な価値が下がる可能性も指摘されている。
高齢化の進展で将来的に年金の目減りが見込まれる中、厚労省はより多くの人に確定拠出年金の制度を利用してもらおうと見直しに着手した。これまで対象外だったサラリーマンの妻(第3号被保険者)や公務員の加入を認めたり、運用対象の商品数を絞って選びやすくする案を社会保障審議会の部会に示した。老後に向けて年金を補う自助努力が期待されている。
「確定拠出年金は老後資金をつくる王道。運用商品が数多い投信の中からある程度絞ってそろえられているので、いわば料理しやすい食材が入った冷蔵庫」とするのは、ファイナンシャルプランナーの山中伸枝さんだ。簡単な資料の見方を覚えれば、初心者でも読み取れるという。「極端に高いリスクはないうえ、商品の資料は同じ形式で用意され比べやすい。大事なのは自分で選ぶ訓練をすること」と話している。
