現代の若者文化つくった「団塊世代」 今後も流行の火付け役に
更新若い世代に波及
団塊が再び文化を主導する可能性を指摘するのは、博報堂「新しい大人文化研究所」所長の阪本節郎さんだ。「団塊は、現代に通じる若者文化をつくってきた。今後はシニアが流行の火付け役となり、若い世代に波及するケースが増える」と予測する。
団塊が60歳定年を迎える前の平成16年に博報堂が団塊男性とその妻を対象に実施した意識調査によると、夫の85%が「定年が楽しみ」だと考えていた。かつてシニアは「人生の下り坂」と捉えられ、家庭や社会の脇役だった。しかし、阪本さんは「彼らの憧れだった俳優の高倉健さんは、『おじいさん』にならず健さんとして亡くなった。年齢を重ねながら自分らしさを磨いていく時代だ」と話す。
昭和22~24年に生まれた団塊の全員が今年から、65歳以上の高齢者。女性は専業主婦が多く、子育てを終えて趣味や旅行を楽しんでいるが、サラリーマンが多かった男性の生き方が問われるのはこれから。再び自由な時間を手にした「団塊男子」の動向をリポートする。
