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“銀行員は高給取り”は都市伝説だった? 「生活が楽と思ったことない」

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“銀行員は高給取り”は都市伝説だった? 「生活が楽と思ったことない」

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 売上高、利益とも国内で断トツのトヨタ自動車ですら、「40歳を超えて役職がつかないと、1000万円超はもらえない」(関係者)。このため、銀行に対し、製造業からは「もらい過ぎ」とのやっかみも多い。

 一方で、銀行側にも言い分がある。銀行員は最後まで行員として務められる人は一握りで「ほとんどが50歳が事実上の“定年”」。大手銀ともなれば多くの行員が、40歳半ば以降は出向や転籍を命じられ、給与が下がる。

 なかには半減する人すらいるという。このため、残った一握りの人以外の生涯賃金は、製造業とさほど変わらないとの見方もある。

 30代のある大手銀の行員は苦笑まじりに、家庭生活をこう語る。

 「給料が高いと周りにみられているため、生活レベルを落すわけにもいかず、周りを見回しても小学校から子供を有名私立に入れるケースも多い。塾を含め月15万円以上が教育費にとられている。生活が楽と思ったことは一度もない」と話す。

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