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UFO正体はスパイ偵察機 研究・実験 米「エリア51」存在認める
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地球に不時着した未確認飛行物体(UFO)や宇宙人を搬入し、米軍がひそかに研究しているとマニアらの間でささやかれてきた米西部ネバダ州の区域「エリア51」について、米政府がその存在を初めて公式に認めた。中央情報局(CIA)が15日に公表した、機密指定を解除された公文書で明らかになった。
ただ、UFOや宇宙人に関する記述は一切なく、空想をめぐらせてきたマニアを落胆させる内容になっている。エリア51は冷戦時代から今日に至るまで、主に偵察機を秘密裏に研究開発する実験場として機能してきたという。
公文書は、米ジョージ・ワシントン大学内の研究機関「国家安全保障アーカイブ」のジェフリー・リケルソン主任研究員(63)が2005年に行った情報開示請求に基づいて公開されたもので、約400ページに及ぶ。全編にわたって、エリア51(正式名称はグレーム・レイク空軍基地)が誕生した経緯、役割、行われてきた実験、開発された偵察機などについて詳述している。
エリア51はネバダ州ラスベガスの北西約130キロ、干上がったグルーム湖の跡に位置し、敷地周辺の立ち入りや撮影は一切認められず、侵入者には無警告での発砲も辞さないほど厳重に警備されている。
ロイター通信などが報じた公文書の内容によると、米軍とCIAは1955年4月に秘密基地をこの地に設置。エリア51のコードネームを付けた。そして最初に行われたのは、主にソ連を高高度から監視するスパイ用の偵察機U2の開発だった。
U2(57年運用開始)の試験飛行は、当時の民間航空機や他の軍用機の飛行高度よりもはるかに高い1万8000~2万5000メートルで行われた。
50年代後半には民間航空機のパイロットなどからネバダ州の砂漠地帯上空でのUFO目撃情報が多数寄せられていたが、リケルソン氏は「有人飛行が不可能と考えられていた高度で太陽の光を反射しながら飛行する偵察機は、まるでUFOに見えたのだろう」と分析している。
米軍関係者は当時、最重要の機密事項だったU2開発計画の発覚を避けるため、UFO目撃情報について「単なる自然現象」と説明していた。
エリア51ではその後、A12などの偵察機やF117ステルス攻撃機などが開発された。エリア51の名称と基地が存在することは長年、「公然の秘密」だったが、米政府はこれまでかたくなにその存在を認めてこなかった。
この間、「墜落したUFOを運び込み、宇宙人と共同生活している」などの風評が流れ、エリア51と宇宙人、UFOにまつわる話題は後を絶たないできた。今回、政府がエリア51の存在を認めたことで「次は宇宙人の存在が証明される番だ」と、一部のマニアは期待をふくらませているが、リケルソン氏は「その可能性は極めて低い。
今回の文書は公表に際して手を加えられた部分がほとんどなく、文字通り正真正銘だ。相当な情報量の中で、UFOのUの字も出ていないということは、無関係と推察せざるを得ない」と話している。