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【対話の達人】四字熟語とカタカナ語、多用は厳禁 Steve Mogi

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【対話の達人】四字熟語とカタカナ語、多用は厳禁 Steve Mogi

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 自分の意見を伝えるとき、四字熟語やカタカナ英語は非常に便利です。しかし、使うべき状況を間違えると意図が伝わらないばかりか相手は混乱してしまいますので注意が必要です。例えば部下に頑張ってほしい時に次のように言ったら部下はどう思うでしょう。

 「田中君、いいかな。玉石混交なインターネットの情報を安易に取り入れ唯我独尊にふるまう人は、面壁九年の精神を忘れている。君も気をつけなさい」

 「部長ってすごい!」と思う部下はあまりいないと思います。結婚式の祝辞などで年配の方がさりげなく話の中に織り込むのは重みがあり、説得力も高まります。状況を考えて使い分けましょう。自分の意図を正確に伝えたいのであれば、やはり、次の言い方がいいですね。「インターネットには、良い情報も悪い情報もあるよね。安易に取り入れてその情報を基に上から目線で話さない方がいいと思う。田中君には自分で努力して頑張ってほしいんだ」

 同様にカタカナ英語も気をつけて使いたいものです。

 「モチベーションをあげるには、アイデンティティーを大切にしてあげないと。そうすればパフォーマンスもかなり違ってくると思う」。この場合は、「やる気を起こさせるには、個性を大切にしてあげないと。そうすれば、仕事の効率もかなり違ってくると思う」と言った方がいいでしょう。

 そもそもカタカナ英語は、相手によって意味の理解が微妙あるいは大幅に違うことが多く、曖昧な文章を作れて便利なので、多用してしまう人が少なくありません。相手に自分の意思をしっかり伝えるには、できる限り日本語を使うことをお勧めします。業界人同士なら通じる特殊なカタカナ言葉も、別の業界の人に使うと全く理解してもらえません。相手に自分の思いが伝わるかを常に考え、使う言葉を選ぶようにしましょう。(ICT教育研修研究所所長 Steve Mogi/SANKEI EXPRESS

 ■茂木康有 ICT教育研修研究所所長。米独豪州の企業5社で延べ30年勤務。2010年にICT教育研修研究所を設立し、企業、学校などを対象に研修、セミナーを行っている。ictraining.jp

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