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【男子ゴルフ】宮里優、涙の初V 最後の一打「腰抜けた」

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【男子ゴルフ】宮里優、涙の初V 最後の一打「腰抜けた」

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 男子ゴルフの今季ツアー最終戦となる日本シリーズJTカップ最終日は12月8日、東京よみうりCC(7023ヤード、パー70)で行われ、首位から出た33歳の宮里優作が4バーディー、5ボギーの71で回って通算13アンダーの267で逃げ切り、念願のツアー初優勝を果たした。

 ボギーが先行、2位の呉阿順(中国)と3打差で迎えた18番(パー3)でもピンチを迎えたがチップインパーでしのいだ。賞金4000万円を加え、今季約7869万円でランキングは自己最高の7位に。谷原秀人が通算9アンダーの3位、山下和宏が4位。昨年まで大会3連覇の藤田寛之は8位。

 予想もしない形で歓喜の瞬間は訪れた。18番グリーン右のラフから打った球がカップに消え、宮里優は膝から崩れ落ちた。「あれこそが『腰が抜ける』というやつ。もう一歩も足が出なかった」。長年破れなかった殻をついに脱し、両眼から涙があふれ出た。

 これがパーなのが宮里優らしかった。3打リードで迎えた最終ホールのティーショットは左の斜面を転げ落ち、第2打はピンを通り過ぎて深いラフに。「トリプルボギーも覚悟した。グリーンの上で止まってくれたら」と無欲に徹して放った一打が、大歓声を呼び起こした。

 2001年日本アマチュア選手権優勝など強豪の東北福祉大で活躍、02年末にプロ転向。すぐ頭角を現したが、最後に崩れる詰めの甘さを克服できなかった。

 初めて単独首位で迎えた最終日の前夜は眠れなかった。プレー中、何度も「優作頑張れ」の声援が飛んだ。「これまでは『藍ちゃんのお兄ちゃん』と呼ばれていたけど、今日は名前で呼んでいただいて力になりました」(SANKEI EXPRESS

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