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池田、プレーオフ制し涙の今季初勝利
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男子ゴルフのマイナビABCチャンピオンシップ最終日は11月3日、兵庫県ABC・GC(7130ヤード、パー71)で行われ、1打差の2位で出た池田勇太が67で回り、通算15アンダーの269で並んだS・K・ホ(韓国)とのプレーオフを制し、今季初勝利を挙げた。池田はツアー通算11勝目で、優勝賞金3000万円を獲得した。
苦しみ抜いての今季初勝利。池田は優勝インタビューで涙を必死にこらえ、言葉を詰まらせた。「今季勝てないと思っていたんで…」と声を絞り出すと、「大嫌いなコースだけど、大好きになれました」と声を大きくして喜びをあらわにした。
2日目に3パットでダブルボギーとした7番(パー4)で3メートルを沈めバーディーとするなど、前日まで不調だったパットがさえたが、終盤に落とし穴が待っていた。最終18番(パー5)で2オンを狙ったショットを池に落とすなど上がり2ホールで連続ボギー。ほぼ手中にしていた優勝の行方はプレーオフに持ち込まれた。
決戦を前に「気持ちは吹っ切れていた」と池田。果敢に攻め今度は池を越えて2オンに成功すると、2パットでバーディーを奪い勝負を決めた。
今季から選手会長に就任。会議や打ち合わせが増え、多忙を極めた。練習時間は減り、故障も重なった。それだけにこの日の優勝には胸をなで下ろし、「でも一番ほっとしているのは(家族やキャディーら)周りでしょう」とおもんぱかった。
待望の勝利で表情にはふてぶてしさが戻り、「弱い池田勇太は見たくないでしょう」と自信も取り戻した。(SANKEI EXPRESS)