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リアルな出会い求める「闇コン」 合コン未経験の学生、手探りで仲間集め

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リアルな出会い求める「闇コン」 合コン未経験の学生、手探りで仲間集め

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間接照明1つだけの薄暗いなかで開催された「闇コン」=2013(平成25年)12月12日、東京・高田馬場の「10°cafe」(4大学合同「チームVEST」有志学生記者撮影)  【Campus新聞】

 「連絡はLINE(ライン)で、交流はFacebook(フェイスブック)やTwitter(ツイッター)で…」。実際に声を交わさず、顔を合わせることもなく、ほとんどのコミュニケーションをインターネット上で済ませてしまう今時の“デジタル・ネーティブ”な学生たち。何と、「合コン(合同コンパ)」に参加したことがないという学生も少なくないという。旧世代には驚くべきバーチャルな学生たちがリアルな出会いを求め、でも明るい場所はちょっと気恥ずかしいので、薄暗闇のなかで出会う「闇コン」なるものを開催した。

 □今週のリポーター 4大学合同 「チームVEST」有志学生記者

 昨年(2013年(平成25)年)11月、就活のためのビジネススクールで知り合い、意気投合した学生6人が、「チームVEST」を結成した。もうすぐ12月。クリスマス、忘年会だとにぎやかな季節がやってくる。せっかくだから何かイベントを開こうと考えた。

 チームで話し合うが、なかなかいいアイデアが出てこない。そんななか、あるメンバーが「『闇コン』っていうのがあるらしい」と一言。全員一致で闇コンの開催が決定した。

 「LINE、Facebook、Twitterなどのソーシャルメディアを通じてのコミュニケーションが主流となりつつある現代社会で、実際に会って言葉を交わすコミュニケーションの大切さを再確認しよう」というのが、このイベントのテーマである。

 先入観を排除

 いきなり明るい場所で初対面の学生同士が打ち解けるのはハードルが高いが、「闇コン」なら、気恥ずかしさも薄らぐはずだと考えた。

 何せ、チームのメンバー全員が「合コン」に参加した経験がなかった。企画から参加者集め、運営まですべてが闇の中の手探りである。

 まずはルール作り。闇コンのモデルとなっている「LOVE IN THE DARK」と呼ばれるイベントは、真っ暗闇で行われるそうだが、今回は「薄暗闇」という設定にした。参加者は「名前・年齢・大学名」を明かさないようにすることで、先入観を排除し、年齢による上下関係などを気にせず交流できるようにした。そして最後に気に入った相手と連絡先を交換するようにした。

 告知はフェイスブックのイベントページと、メンバーの友人への口コミで行った。参加予定者しか参加者リストを閲覧できないようにするなど、イベントの趣旨を徹底しながら参加者を募り、17人が集まった。

 会話弾み、連絡先交換

 そして12月12日の夕方。会場となった東京・高田馬場の「10°cafe」の近くで男女別々に集合し、全員が仮面を着けてから入場してもらった。会場は間接照明1つだけ。参加者それぞれに、主催者側が用意した男性ならピーター、女性ならメアリーといった名前を付けて指定した席に着き、乾杯の後、いよいよ「闇コン」がスタートした。

 最初のうちは会話の取っかかりがつかめなかったようだが、次第に糸口を見つけ徐々に場が和んでいった。そこで、より多くの人と話せるように席替えを行った。それもただの席替えではなく、絵を描いて半分に破った紙片を入場時に参加者に配っておき、絵合わせをしながら、もう片方の紙片を持っている人を探すという趣向にした。絵合わせを会話のきっかけにしてもらうためだ。効果はてきめんで、席替え後はさらに会話が弾み、笑い声が上がるテーブルもたくさんあった。

 終盤は立食形式に切り替え、誰とでも自由に話をできるようにすると同じテーブルにならなかった人と積極的に会話をする人が多くいた。

 そして最後の連絡先交換。1人に2枚ずつカードを配り、主催者から付けられた仮の名前と電話番号を記入してもらい、連絡先を交換したいと思った人にカードを渡すという形式で行った。

 2枚しかないカードを誰に渡すのか。相手を決める様子は真剣そのもの。そうして2時間にわたる「闇コン」は終了した。緊張感が漂っていた当初からは想像できないほど、会場は打ち解けた雰囲気となり、帰り際には、多くの人から「楽しかった」「あっという間だった」と、名残を惜しむ声が聞こえてきた。(今週のリポーター:4大学合同 「チームVEST」有志学生記者/SANKEI EXPRESS

4大学合同 「チームVEST」有志学生記者

取材・記事・写真:高橋理佳子(獨協大学2年)、武富紗弥子(東洋大学2年)、田辺健太(早稲田大学3年)、高澤慧伍(早稲田大学3年)、松崎俊祐(城西大学1年)、中村知嗣(東洋大学1年)

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