SankeiBiz for mobile

【ソチ五輪】平野歩夢 大舞台に会心の軌跡

記事詳細

【ソチ五輪】平野歩夢 大舞台に会心の軌跡

更新

 ≪栄光のジャンプ W杯未勝利の初代女王≫

 ノルディックスキー・ジャンプ女子で1回目首位、2回目を最後に飛んだカリーナ・フォクトは、心配そうに電光掲示板を見上げた。97.5メートルにとどまり、リードを守れたのかが微妙だった。数十秒後、一番上に自分の名前が表示されるとあおむけに雪面に倒れ込み、駆け寄ったドイツの仲間にもみくちゃにされた。

 22歳のジャンパーは、ワールドカップ(W杯)でまだ勝ったことがない。初代五輪女王のタイトルをつかみ「こんなことができるなんて3時間前には考えてもなかった」と目を赤くした。

 171センチ、62キロの恵まれた体格。高梨を17キロも上回る体重による速い助走速度を生かした安定感を最大の武器とする。今季はW杯13戦で8度表彰台に立ち、個人総合2位でソチを迎えた。

 1回目は高梨を助走速度で1キロも上回り、103メートルの大飛躍を決めた。重圧がかかる2回目も追い風の中できっちりと自分のジャンプを繰り出し、2位と1.2点差で逃げ切った。

 五輪初採用という特別な舞台で大きなミスなくまとめ、失敗があった高梨やイラシュコの上を行った。「高梨は過去2シーズン、最強だったけど、ナーバスになったのでは。私は精神面の強さを見せられた」と静かに勝因を述べた。(共同/SANKEI EXPRESS (動画))

このニュースのフォト

  • 2014年ソチ冬季五輪会場。競技は、ロシア・ソチの市街地から約40キロ南東にある黒海沿岸の「アドレル」と、アドレルから約45キロ離れた山岳地域の会場「クラースナヤ・パリャーナ」の2カ所で実施。(C)Google
  • ロシア・ソチ市と、クラスノダール地方

ランキング