SankeiBiz for mobile

14~15年秋冬NYコレクション レイヤード&ファーで華やかに

ニュースカテゴリ:EX CONTENTSのトレンド

14~15年秋冬NYコレクション レイヤード&ファーで華やかに

更新

フリーマーケットスペースは、ブルックリンに店舗を構えるショップが出店している=米ニューヨーク(大友玲子さん撮影)  今秋から来年にかけての秋冬ファッションのトレンドを占う2014~2015年秋冬のニューヨークコレクション(2月6~13日)が開かれました。スポーティーなテイストや、ブラック&ホワイトのモノトーンのトレンドは引き続いており、そこにレイヤード(重ね着)やファー素材などの秋冬らしいディテールがプラスされています。

 注目ワードの1つ目は「レイヤード」です。タートルネックトップを用いた重ね着スタイルに注目です。シャツにコンパクトなポンチョを重ねたタクーンは、ビビッドな花柄が都会的なムードを引き立て、ニューヨークらしいスタイリング。また、タートルネックにトップスやドレスを重ねるスタイリングも目立ちました。日々のコーディネートにも取り入れやすく、トレンド感のある装いが完成します。

 そして2つ目のポイントは毛足感のある素材です。フォックスやミンク、フェザー(水鳥の毛)など、バリエーションがとても豊富。華やかなカラーファーや、ストールをポイントにしたコーディネートなど、多彩な表現が見られました。ニットでもモヘアやシャギーなど、ふわふわした手触りの素材が多く登場。トップスだけでなくスカートなどにも用いられています。この春からトレンドとなっているセットアップ(同素材のトップスとボトムス)も、秋冬では柔らかなニット素材にアップデートされそうな予感です。

 そして、注目のカラーはネービー(紺)です。明るめの紺から黒に近いダークネービーまで、幅広いレンジで登場。アクセントカラーは、彩度の高い鮮やかなカラーが目立ちました。レッドを部分的に使うコーディネートが多く見られ、華やかなポイントを作っています。またパステルカラーでは、ラベンダーやイエローが特に目立ちました。ブラックやホワイトと合わせやすいので、暗くなりがちな秋冬のコーディネートにぜひ取り入れてみて下さい。

 ≪フリマでブルックリンを満喫≫

 コレクションの合間に町を歩いて話題のショップやマーケットをのぞくのも楽しみの一つです。ニューヨークでもクリエーターや流行に敏感な人たちに人気で、おしゃれなショップやレストランが続々とオープンしているブルックリン地区では、「ブルックリン・ナイト・バザール」という屋内マーケットが週末の夜、開催されていました。フリーマーケットが盛んなニューヨークでも注目のマーケットです。

 これまでは毎年11月の感謝祭の連休に限定して行われていましたが、通年開催となったということです。東南アジアのナイトマーケットをイメージした内装で、温かみのある照明が雰囲気を増していました。

 ブルックリンに店舗を構える雑貨やアクセサリー、ビンテージの家具や洋服などショップがブースを出店しており、奥には屋台のようなフードスタンドがあります。有名なロブスターの専門店やバーベキュー店、サンドイッチ店などおいしそうなものばかり。照明を落としたイートインコーナーもあり、奥にはライブステージが設けられていて、地元の人気ミュージシャンが出演していました。卓球場やミニゴルフなどのプレーコーナーもありました。

 バザールは金、土曜の午後7時くらいから午前1時にかけて開催。ブルックリンメードのフードを食べながら、ショッピングとアミューズメントが楽しめるナイトマーケット。ブルックリンの雰囲気を満喫できるイベントです。(文:松屋・東京生活研究所ファッションコーディネーター 大友玲子、写真も/撮影:AP、ロイター/SANKEI EXPRESS

 ■おおとも・れいこ 2004年からインポートブランドにおいて国内ショップのマーチャンダイズ・バイイング業務に携わった後、13年よりファッションコーディネーターとして活動。松屋銀座へのファッションディレクション、国内外のコレクション視察・分析などを手がける。

ランキング