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「本物」に触れ はぐくまれる一流の人材 明星大学 大橋有弘・新学長に聞く

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「本物」に触れ はぐくまれる一流の人材 明星大学 大橋有弘・新学長に聞く

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明星(めいせい)大学新学長、大橋有弘(ともひろ)氏=2014年3月10日、東京都日野市(大石一男さん撮影)  ≪創立50周年を迎える明星大学≫

 東京・日野市と青梅市にキャンパスを持つ明星(めいせい)大学は、今年創立50周年を迎える。教育学部をはじめ教員養成に高い実績を誇り、地域と密着した大学としても知られる。新年度には大橋有弘(ともひろ)副学長が新学長に就任する。

 新学長に今後の大学の在り方や50周年事業などについて聞いた。

 明星大学は、東京オリンピックが開催された昭和39年に創立。現在7学部・4大学院研究科に約8000人の学生が通うほか、通信教育課程には約7000人が在籍する。

 大橋新学長は、総合大学の特徴として初年次教育の授業「自立と体験1」を挙げる。「2000人の新入生が、学部学科の枠を超えて30人68クラスに分かれ、6人グループでの協同学習を行います。運営は明星教育センターが行いますが、各学科教員が専門に関わらず担当します。他者との関わりから多様な考え方や意見にふれ、自己を見つめ直し、各自の理想や目的を明確にしていく学生自らが中心となる授業」という。

 さらに「学業だけでなく、ルールやマナーを守る等社会人として当たり前のことも、きっちりと考え直す内容を盛り込んでいる」とも。

 その他、4年間の学生生活において、社会との接点を持てるよう体験プロジェクトやインターンシップ等を実施し、実社会で活躍できる人材育成に力を入れている。

 「学生は勉強だけをしていればいいとは思わない。積極的な姿勢で学生生活の中で社会に対する考えを持つということが大切」と強調する。

 明星大学のもう1つの特徴に約88万冊の蔵書が挙げられる。「一流になるためには、本物に触れてほしい」との理念から創立以来集められてきた。この中には、英国の劇作家、シェークスピアの戯曲集初版本「ファースト・フォリオ」12冊など世界的に価値のあるものも所蔵。大学では50周年を機に「明星大学資料図書館」をリニューアルし、学生や一般にも公開することにしている。

 「貴重なものを大事にしまっておこうというのではなく、多くの人に歴史的価値のある“本物”に触れてもらうことが明星大学の社会的責任」と言い切る。

 「趣味は囲碁」。三段の腕前を持ち自らクラブ活動の顧問を務めるほど。「大局観を読み、目先だけでは打てないのが魅力」。新学長の「広く考え、先を見る力」が、新たな歴史を刻む大学運営に生かされそうだ。

 ≪世界的に貴重なコレクション≫

 明星(めいせい)大学は約88万冊に及ぶ蔵書を保有。この中には、世界的に有名なシェークスピアの戯曲集初版本「ファースト・フォリオ」(1623年刊行)やオーデュボン作「バーズオブアメリカ」「蘭学事始」「キュリー夫人『実験室ノート』」など学術的に貴重なものも数多く含まれる。

 「ファースト・フォリオ」は、刊行後17世紀当時の所有者によるメモが書き込まれた本もあり、シェークスピア研究の貴重な資料として、海外からの閲覧者も多い。

 大学では創立50周年を記念し資料図書館をリニューアル、貴重な蔵書に触れられる稀覯(きこう)書閲覧室などを設ける。

 また今年がシェークスピア生誕450年に当たることから、大学創立50周年と合わせ、11月中旬から企画展を開催する。今後も「世界的に価値の高い文化を発信しよう」と貴重な蔵書を公開していくことにしている。(SANKEI EXPRESS

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