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【欧州サッカー】W杯新星ロドリゲス レアル移籍秒読み 100億円超の「実弾」 モナコが手放す
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スペイン サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会が閉幕して1週間余り。4年に一度の祭典は、ステップアップを目指す選手たちの「見本市」として重要な舞台となったが、今大会で大きく株を上げ、この夏の欧州移籍市場で最も注目される存在となったのがコロンビア代表の新星、ハメス・ロドリゲス(23)だ。日本戦での1点を含めて5試合で6得点をマークし、大会得点王に輝いたロドリゲス。激しい争奪戦を制したのは世界屈指の名門、スペイン1部リーグのレアル・マドリードで、スペインのスポーツ紙「アス」は「(7月)22日か23日にも入団が正式発表される」と報じた。
ロドリゲスは7月19日、コロンビアのメデジンからマドリードへ向かう航空機に搭乗。たまたま同じ航空機に乗り合わせたファンの一人が「レアル入団が正式に決まり、発表会見に臨むためにマドリードへ向かうのだ」と早とちりし、マドリードのバラハス空港に到着後、機中でのロドリゲスの写真とともに「あすにも入団発表」などとツイッターに投稿すると、世界中のサッカーファンから大反響があった。
しかし、ロドリゲスのマドリード滞在はトランジットの1時間だけで、その後フランスのニースに空路で向かい、さらに車で20日夜には現在の所属チームASモナコ(フランスリーグ)の本拠地、モナコに入ったことが確認された。移籍のための最終手続きを済ませるためにモナコに行ったとみられるが、この間のほぼ1日、ネット上ではレアル移籍決定を前提にした投稿が殺到し、図らずも注目度の高さをうかがわせた。
昨夏(2013年)にポルトガルのポルトからモナコに移籍したばかりのロドリゲスは、W杯準々決勝でブラジルに敗れた後、モナコとの契約が2018年まで残っていたため、「今後もモナコでプレーする。チームを愛している」と公言。モナコ側も「チームの至宝は手放さない」としていたが、過去に世界オールスターチームともいうべき「銀河系軍団」を作った金満クラブ・レアルの“実弾”攻勢に心を動かされたようだ。
仏紙「レキップ」は19日、レアルが提示する移籍金9000万ユーロ(約123億円)のオファーをモナコが受け入れたと報道。一方、アスは21日、移籍金は8000万ユーロ(約110億円)、ロドリゲスの年俸は750万ユーロ(約10億3000万円)で合意したと報じた。マドリード市内では20日から「JAMES(ハメス)」と書かれた10番のレアルのユニホームがすでに発売されているという。ロドリゲスの父、ウィルソンさんはアスに「息子は子供の頃からジダンに憧れ、レアルでプレーすることが夢だった。さらに明るい夢の続きを描いてほしい」と語った。
8月末まで続く欧州の移籍市場では、W杯でのかみつき行為で有名になったウルグアイのルイス・スアレス(27)が、リバプール(イングランド)からバルセロナ(スペイン)に、ロドリゲスを上回る9400万ユーロ(約129億円)の移籍金で移っている。(SANKEI EXPRESS)