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自分らしさ、自然な姿を見てもらう 映画「ホットロード」 登坂広臣さんインタビュー

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自分らしさ、自然な姿を見てもらう 映画「ホットロード」 登坂広臣さんインタビュー

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音楽アーティスト、登坂広臣(とさか・ひろおみ)さんは映画の主題歌「OH_MY_LITTLE_GIRL」を歌う尾崎豊の大ファン。「この映画は僕の財産です」=2014年7月29日、東京都目黒区(鴨川一也撮影)  「三代目 J Soul Brothers」のボーカル、登坂広臣(とさか・ひろおみ、27)が念願の銀幕デビューを果たし、死をも厭わない不良チームのリーダーを好演した。作品は少女と暴走族リーダーの純愛を描いた漫画家、紡木たく(49)の不朽の名作「ホットロード」を実写映画化したもので、能年玲奈(のうねん・れな、21)が主演、三木孝浩(39)が監督を務めた。

 伝説的コミックに緊張

 登坂は出演の打診を受けるまで「ホットロード」を読んだこともなければ、少女コミックに連載時の1986、87年に「ホットロード」が伝説的人気を誇ったことも知らなかった。86年といえば、登坂はまだ母親のおなかの中にいたのだから、無理もない。「リアルタイムで漫画を読んだ人に連載当時の雰囲気を尋ねたら、『ホットロード』というワードを聞いただけで懐かしそうな表情を浮かべ、興奮気味に作品への思いを語ってくれたのが印象的でした。原作が世の中に与えた影響はとてつもなく大きかったんだなと改めて実感しました。だから演じるにあたっては身が引き締まる思いでした」。登坂は慎重に言葉を選びながら、緊張した面持ちで答えた。

 ママ(木村佳乃)と2人きりで暮らす14歳の少女、和希(能年)は、自分が望まれて生まれたわけではないことを知った。学校は傷ついた心のオアシスとはならず、なじめない。そんなある日、親友に誘われるままに夜の湘南へ向かい、不良グループ「Nights(ナイツ)」に所属する少年、春山(登坂)と出会う。最初こそ不良たちのたまり場に戸惑いを覚えながらも、和希はだんだんと心の安らぎを覚え、春山への思いもつのらせていく。ほどなくNightsのリーダーとなった春山は、敵対する不良チームとの抗争に巻き込まれ…。

 監督から「人物像」

 携帯電話がなかった時代を知らない登坂が、作品のベースとなる1980年代の空気感をどう伝えたのだろう。駆け出しの演技者である登坂は、クランクインを前にどんどん気持ちが張り詰めていったという。三木監督はそんな登坂を見透かしたかのように十分なリハーサル期間を設け、登坂と能年を前に求める人物像を伝えた。「原作の春山を演じようとしなくても大丈夫。いつもの登坂君のままでいてほしい。細かい役作りはしなくてもいいですよ」。同席した紡木も同じ考えだった。登坂は「自分らしさを失ってはいけない」と意識を集中させ、変に萎縮せず、演技に自分を解き放った。

 では、登坂が言う自分らしさとは何だろう。登坂は「ファンの皆さんに『(僕が)何かを演じているんだな』と思わせないように、いつもの自然な姿を見てもらうこと」と答えた。「歌っているときも、バラエティー番組に出演したときも、演技をしているときもそう。僕を見てくれた人は『登坂は自分らしさを一番大事にしているんだな』と感じ取ってくれたと思います」

 能年さんの存在感

 対照的に、能年の演技に臨む姿勢は「とてもストイック」で思わず目を見張ったそうだ。「役になりきっていました。完全に没頭しているんですよ。能年さんが醸し出す空気感、存在感、迫力は、瞬時に現場を引き締めてくれるほど圧倒的なもので、僕にないものまで引き出してくれた気もしています」。能年が登坂に頭突きを食らわせるシーンの裏話からも彼女のすごみが垣間見える。能年から「本気でやっても大丈夫ですか」と丁重に相談を受けた登坂は、「本気でお願いします」と承諾はしたものの、翌日になってからじくじくと額が痛み出してしまったそうだ。登坂は「能年さんを語るうえで忘れられないエピソードです」と振り返った。

 春山の、不器用だがまっすぐな部分は自分とダブっても見え、好感が持てたという。「本当は優しくしてあげたいのだけれど、自分の中にある変なプライドが邪魔して、違う言い方をしたり、自分の気持ちとは逆のことを口走ってしまったり。演じていて『この気持ちは分かるなあ』と思ったシーンは結構ありました」。一方で登坂が春山と自分の決定的な違いと感じるのは、自分に対して揺るぎない自信を持っているか、という点だ。「春山の優しさには、好きな女性をあえて突き放すようなところもあります。勇気が要りますよね」。登坂の場合は?と水を向けると、「好きな女性が困っていたら…。自分なら、相談に乗って、一緒に解決策を考える、かな」。8月16日、全国公開。(文:高橋天地(たかくに)/撮影:鴨川一也/SANKEI EXPRESS

 ■とさか・ひろおみ 1987年3月12日、東京都生まれ。2010年、3万人の中から三代目J Soul Brothersのボーカルの座を射止め、1stシングル「Best Friend’s Girl」でメジャーデビュー。12年、7thシングル収録曲「花火」も高い評価を受けた。

 ※映画紹介写真にアプリ【かざすンAR】をインストールしたスマホをかざすと、関連する動画を視聴できます(本日の内容は6日間有効です<2014年8月6日まで>)。アプリは「App Store」「Google Playストア」からダウンロードできます(無料)。サポートサイトはhttp://sankei.jp/cl/KazasunAR

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