ラインアップは彩り豊かだ。共に大学教授でライバルでもある父と息子の物語「フットノート」（１１年、イスラエル、ヨセフ・シダー監督兼脚本、カンヌで脚本賞受賞）▽アボリジニの少年と少女の過酷な運命を描く「サムソンとデリラ」（０９年、豪、ワーウィック・ソーントン監督兼脚本、カンヌでカメラ・ドール受賞）－は筆頭格だろう。

　このほか、「ロンドン・リバー」（０９年、アルジェリア・英・仏合作、ラシッド・ブシャール監督兼脚本、ベルリンで男優賞受賞）▽「フィル・ザ・ヴォイド」（１２年、イスラエル、ラマ・バースタイン監督、ベネチアで女優賞受賞）▽「ヴィクとフロ　熊に会う」（１３年、カナダ、ドゥニ・コテ監督兼脚本、ベルリンでアルフレッド・バウアー賞受賞）－と、力作が名を連ねる。

　また、過去の名作を振り返る「レトロスペクティヴ・シリーズ」として５作品が特別上映。「海外特派員」（１９４０年、米、アルフレド・ヒチコック監督）▽「犯人は２１番に住む」（４２年、仏、アンリ＝ジョルジュ・クルーゾー監督▽「仕立て屋の恋」（８９年、仏、パトリス・ルコント監督）－など名匠たちの世界が堪能できる。（ＳＡＮＫＥＩ　ＥＸＰＲＥＳＳ）

　【ガイド】

　問い合わせはヒューマントラストシネマ渋谷（電）０３・５４６８・５５５１。