SankeiBiz for mobile

【男子テニス】錦織 全米オープン準優勝 感覚つかめず「迷走していた」

ニュースカテゴリ:EX CONTENTSのスポーツ

【男子テニス】錦織 全米オープン準優勝 感覚つかめず「迷走していた」

更新

代名詞でもあるジャンピングショットでマリン・チリッチ(クロアチア)のサーブをリターンする錦織圭(にしこり・けい)=2014年9月8日、米ニューヨーク(共同)  ニューヨークで8日行われたテニスの全米オープン男子シングルス決勝で敗れた錦織圭(にしこり・けい)選手(24)=日清食品=は、試合後の記者会見で、疲労感を漂わせつつも、英語と日本語で矢継ぎ早に飛ぶ質問に丁寧に答えた。四大大会初制覇のチャンスを逃し「気持ちを抑えるのは難しかった。うれしいのと緊張するのとで胸が苦しいし、昨日も寝付けなかった」と、率直に打ち明けた。

 最初は英語の質問によどみなく答え「本当にエキサイティングな2週間だった。誰も自分が決勝に行くとは予想していなかった。僕さえもね」と満足感も表した。

 会見場に来る前は「悔しすぎて呆然(ぼうぜん)としていた」というが「コーチ2人に励ましてもらった」とも明かした。

 会見での主なやり取りは以下の通り。

 ――敗因は

 「チリッチは何回も勝っている相手。勝てるというのが見えたのも、集中できなかった理由の一つ。ここまで硬くなったのは久しぶり。試合に入り込めなかった。(四大大会で勝つ)チャンスだったので、逃したのは悔しい」

 ――プレー内容は

 「(体が)なかなか速い動きについてこなかった。最後まで感覚がつかめないまま終わってしまった。ずっと迷走している感じ」

 ――世界のトップに近づいた大会だった

 「一番自信になるのはワウリンカやジョコビッチに競り勝つことができたこと。強い相手にしっかり勝ちきることができた。攻撃的な、理想とするプレーになってきている」

 ――体力面が向上した

 「準決勝や決勝は夢の世界だった。自分がどれだけ(体を)つくれば(準決勝や決勝に)行けるのかと思っていたところに(体力面で)到達した」

 ――今後の目標は

 「簡単には言えないけど、また決勝に戻ってきたい。やはりグランドスラムで活躍することが目標。また優勝を目指してやりたい」(共同/SANKEI EXPRESS

 ≪「圭に感謝」 ため息から拍手に≫

 世界一をこの目で見届けようと、錦織圭選手の地元やスポーツバーなどに集まった多くのファンは9日早朝から懸命の声援を送った。敗れた瞬間はため息に包まれたが、日本人初の準優勝という快挙を割れんばかりの拍手でたたえた。

 「圭に感謝したい」。地元の松江市。パブリックビューイング(PV)の会場には、試合開始1時間以上前から約850人が長蛇の列をつくった。壁には応援の寄せ書きが張られ、錦織選手が得点するたびに歓声が上がった。

 小学5、6年時に担任を務めた山根和子さん(55)は「満足いくよう戦い抜いて」と教え子の雄姿を見つめた。

 「これから地元の子供たちが圭を目指す。たくさんのエネルギーを与えてくれた」。ストレート負けだったが、島根県テニス協会会長の糸原次之さん(71)は晴れやかな表情を見せた。

 スポンサー契約を結ぶ「ユニクロ」の東京本部(港区)には約100人の社員が集まり、応援用の細長い風船をたたくなどしてテレビ画面に見入った。錦織選手が着ているユニクロ製のポロシャツのレプリカは、既にほぼ完売状態。広報担当の新中さつきさん(31)は「あと一歩だったけど、ここまで勝ち進んでくれたおかげで十分盛り上がった」と笑顔を見せた。

 錦織選手が所属する日清食品本社(東京都新宿区)の地下ホールには、社員約200人が「錦織なら勝てる」と最後まで声援を送り続けた。午前4時前に起きて駆け付けたという島田真衣さん(26)は「残念。今日は相手のほうが強かったが、次は優勝してくれるはず」と悔しがった。

 社員と一緒に応援した日清食品ホールディングスの安藤宏基(こうき)社長は「世界に向かって挑戦する姿はインパクトを与えてくれた」と話した。(EX編集部/撮影:共同、ロイター/SANKEI EXPRESS

ランキング