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ウンザリだよ!! 渡部建
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「児嶋だよ!!」に絡んだ内容で話しかけられるようになり、対策を練るお笑いコンビ「アンジャッシュ」の渡部建(わたべ・けん)さん=2014年6月10日、東京都港区(寺河内美奈撮影)
今年は1週間の夏休みをもらい、スペインとフランスに行ってきました。目的は、星付きレストランから町の食堂にいたるまで、とことん食べ歩きの旅行でした。僕が一番驚いたのは、パリのレストランで活躍する日本人のオーナーシェフたちでした。30歳を少し過ぎた世代の日本人シェフが次々と店を始め、ミシュランガイドで星を獲得するほどの人気店を作りあげているのです。
そんなパリのとある一軒で、僕はディナーをしていました。そこでも若き日本人シェフが、何人もの従業員に的確に指示を出し、数々の洗練された料理を提供していました。僕はとても誇らしい気分となり、食事を終えてゆっくりしていると、その日本人シェフがわざわざ僕たちのテーブルにあいさつにきてくれました。「渡部(わたべ)さんですよね? いつもテレビ見てます! パリにいてもネットとかで日本のバラエティー番組が見れるんですよ」。僕は何ともうれしい言葉をいただきました。「ありがとうございます!」と言うと、シェフはニヤニヤしながら「今日、相方の“大嶋”さんはいないんですか?」と言ってきたのです。えええ?! これは僕に「児嶋だよ!!」(相方の児嶋一哉さんのギャグ)を言わせる気なのか?!
ちょっと待ってくれ。わざわざ夏休みをとって、高い旅費を払って、何カ月も前から予約して、ちょっとオシャレして、わざわざ食べに行ったはるか異国のレストランで、何で僕は「児嶋だよ!!」を言わなきゃいけないんだ!と思いました。しかし、そのシェフは「渡部さん、早く、早くつっこんで」と言わんばかりにキラキラの笑顔で僕を見ています。しようがないと思い、僕は「児嶋だよ!!」とまあまあ大きめの声でツッコミました。するとシェフは満面の笑みで厨房(ちゅうぼう)へと戻っていきました。
何となく腑に落ちないでいると、そのレストランにたまたま居合わせたOL風の日本人女性が僕に近づいてきてこう言いました。
「アンジャッシュの渡部(わたべ)さんですよね? お休みでパリですか? 今のシェフとのやりとり見てました。児嶋さんの名前を間違えられたくないなんて、渡部さんて本当に相方思いですね」
むちゃくちゃ恥ずかしくなりました。何ともやりきれない思い出となりました(笑)。
この一件以来、僕は日本に戻ってからも、いつも児嶋をいじる内容で話しかけられるようになりました。例えば、「相方の大嶋さん元気ですか?」とか、「いつも大変ですね。児嶋さんていうお友達が付いてきちゃって…」といった具合です。
このことを児嶋に話すと、「彼らはアンジャッシュのファンなんだから、そこは本気で『児嶋だよ!!』と突っ込めよ!」と横柄な態度で言ってきました。児嶋の言うことは正論なのですが、態度が腹立たしかったので、またまた僕はムカつきました。今後は心のゆとりがあるときのみ突っ込むことにします!(お笑いコンビ「アンジャッシュ」 渡部建(わたべ・けん)/撮影:寺河内美奈/SANKEI EXPRESS)
☆日本テレビ「ヒルナンデス!」、テレビ東京「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」、J-WAVE「GOLD RUSH」にレギュラー出演中。
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☆小説「エスケープ!」(幻冬舎文庫)が発売中。
☆ブログ「アンジャッシュ渡部のわたべ歩き」 ameblo.jp/watabearuki
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