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激しく心を揺さぶられる映画が好き 映画「愛しのゴースト」 バンジョン・ピサンタナクーン監督に聞く

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激しく心を揺さぶられる映画が好き 映画「愛しのゴースト」 バンジョン・ピサンタナクーン監督に聞く

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【かざすンAR(視聴無料)】映画「愛しのゴースト」のバンジョン・ピサンタナクーン監督=2014年9月15日(高橋天地撮影)  兵隊仲間と、命からがら戦場から故郷の村へ帰還したマーク(マリオ・マウラー)は最愛の妻、ナーク(タビカ・ホーン)と再会を果たす。ところが、村では「ナークは既に死亡している」との不可解な噂が流れていた。マークは噂を一笑に付したが…。

 タイの有名な怪談「メ・ナーク プラカノーン」をバンジョン・ピサンタナクーン監督(35)がホラー・ラブストーリーに仕立て、作品は本国で大ヒット。歴代興行収入も「アナと雪の女王」を抜き去り第1位に輝いた。これまで何度も映画化されてきた題材だが、脚本も執筆した監督はどう差別化を図ったのか。「例えばマークのキャラクター設定。オリジナル版では筋骨隆々で色黒の生粋のタイ人ですが、この映画ではハーフで、性格は弱虫で甘えん坊。兵隊仲間も新たに作ったものです」。ほとんど伝説を変えてしまったと言っていい。

 どこか生気に欠けたナークのナチュラルメークが秀逸だ。幽霊だからと派手に装飾しなくても十分過ぎるほどの怨念が放たれていて、夜、ナークに遭遇したら鳥肌が立つだろう。監督は「これでもメークにたっぷり2時間はかけましたからね」としたり顔。何しろ幼い頃からホラー映画が大好きで、人が怖がるのを見ては楽しんでいたそうだ。「僕はちょっとサディスティックなところがあるんですよ。激しく心を揺さぶられる映画が好きですからね」。大ヒットの秘密はここにもありそうだ。10月18日からシネマート六本木ほかで全国順次公開。(高橋天地(たかくに)、写真も/SANKEI EXPRESS

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