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大スター“裏の顔”に映画界衝撃 ベン・アフレックが「先祖の過去」隠蔽依頼
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今年の米アカデミー賞授賞式で、監督賞のプレゼンターを務めたベン・アフレックさん。社会派のスター俳優としては致命的なスキャンダルが発覚し窮地に立たされている=2015年2月22日、米カリフォルニア州ロサンゼルス(AP) 俳優で監督、脚本も手掛け、米アカデミー賞に輝いた社会派のハリウッドスター、ベン・アフレックさん(42)が、スキャンダルで窮地に立たされている。
著名人の先祖をたどるという人気ドキュメンタリー番組に出演した際、「先祖に奴隷所有者がいた」という事実を公表しないよう製作者に依頼していたことが、米映画大手ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)から流出したメールによってばれてしまったのだ。
アフレックさんはフェイスブックを通じて「後悔している」と謝罪したが、イメージとかけ離れた“裏の顔”が白日にさらされ、米映画界に衝撃が広がっている。
「奴隷を所有していた人物が私の家系にいることが恥ずかしかった。そうしたテレビ番組を望まなかった」
ロサンゼルス・タイムズ紙など米メディアによると、アフレックさんは21日、フェイスブックでこう釈明。その上で、「番組に含めないでほしいと思ったことを後悔している」とし、隠蔽(いんぺい)依頼を事実上認め謝罪した。
22日にはツイッターで「(その人物は)ベンジャミン・コールというジョージア州に住んでいた母方の6世代前の先祖だ」と自ら明かすなど、騒動の火消しに躍起となっている。
スキャンダルが暴露されたのは16日。SPEが昨年11月に北朝鮮によるサイバー攻撃を受けた際に流出した電子メールなど約3万件に上るデータが、内部告発サイト「ウィキリークス」で公開され、閲覧できるようになったのだ。
その中に、米公共放送(PBS)が放送している人気番組「ファインディング・ユア・ルーツ(あなたの先祖を探す)」の司会者で、米ハーバード大教授のヘンリー・ルイス・ゲイツ・Jr.氏(64)が、友人のSPE会長、マイケル・リントン氏(55)とやり取りしたメールがあった。
ゲイツ氏は「ジレンマに陥っている。番組史上初めての依頼だ。調査結果の削除や編集を依頼してきた人物は初めてだが、彼は大スターだ。どうすればいい?」と、助言を求めた。
これに対し、リントン氏は「誰にも知られないのであれば、私なら削除する。素材を編集した事実が公になれば、ややこしい問題になるだろうが、私なら絶対に削除する」と答えた。
ゲイツ氏は「番組の誠実さが失われる」との懸念も示したが、最終的に昨年10月14日に放送された番組では、奴隷所有者の先祖は登場せず、オカルトファンだった祖父らを紹介する内容になった。
メールの発覚を受け、PBS側は「ゲイツ氏とプロデューサーは最も説得力のある内容になるよう、独自の判断を下した」との声明を出し、アフレックさんの要求に応じたのではないと主張。
アフレックさんも21日のコメントで、「これは報道番組ではなく、自発的に家族の情報を明かすショーだ」とし、内容の調整についても、映画製作時に役者とプロデューサーが行うような「協力的かつ創造的な作業である」と弁明した。
アフレックさんは、1979年に起きたイランアメリカ大使館人質事件を題材とした2012年公開の映画「アルゴ」で主演・監督を務め、映画は“事実”に基づく作品として高く評価され、最高の栄誉のアカデミー作品賞に輝いた。
慈善活動や政治活動にも積極的にかかわるなど社会派として知られてきただけに、今回の隠蔽依頼が、大きなイメージダウンとなるのは避けられない。(SANKEI EXPRESS)