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情熱的に「伝説のギタリスト」追悼 フラメンコ・フェスティバル2015 4月29日開幕

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情熱的に「伝説のギタリスト」追悼 フラメンコ・フェスティバル2015 4月29日開幕

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インタビューに応じるエステル・エステバンさん(左)とミゲル・アンヘル・エレディアさん=2015年4月17日、東京都渋谷区のスペインバル「サラ・アンダルーサ」(田中幸美撮影)  スペイン・フラメンコ界の有志による特別公演「第4回フラメンコ・フェスティバル2015」(産経新聞社など主催)が29日に開幕するのを前に、出演する“バイラオール”(男性の踊り手)のミゲル・アンヘル・エレディアさん(29)と“バイラオーラ”(女性の踊り手)のエステル・エステバンさん(34)の2人がSANKEI EXPRESSの取材に応じた。

 15歳でプロに

 アンダルシア地方出身のミゲルさんは、兄はギタリストで、いとこが“カンタオール”(男性の歌い手)というフラメンコ一家。当然のように幼少からフラメンコを始め、15歳のときプロの道に進んだ。

 昨年のフラメンコ・フェスティバルにも参加したメルセデス・ルイスら優れた踊り手に師事し、自身の舞踊スタイルを形作った。「小さい頃からいろんな踊り手の影響を受けた。フラメンコ専門の学校を作って教えるのが目標です」と話す。

 2008年に初来日して以来、「日本人は教育も高くて礼儀正しい」と、日本びいきに。好きな食べ物はウナギという。

 舞踊団立ち上げ

 マドリード出身のエステルさんは、幼い頃からフラメンコに魅了され、プロを目指してマドリード王立舞踊学校へ進んだ。優秀な成績で卒業後、著名な踊り手に師事し、17歳でデビュー。スペイン国立バレエ団のソリストを務めるなど活躍した。

 02年にはスペイン映画界の巨匠、カルロス・サウラ監督のフラメンコをテーマにした映画「サロメ」に出演。12年、国立バレエ団を退団して、自身の舞踊団を立ち上げ、活躍を続けている。「自分自身で思ったことを表現したくて舞踊団を立ち上げた。どこかに所属しているとどうしても主宰者の意図をくんだものになってしまうから」と話した。

 「フラメンコ・フェスティバル2015」には、2人のほか7人の踊り手とギタリスト5人、歌手6人が出演する。今回は、昨年亡くなった伝説的なフラメンコギター奏者、パコ・デ・ルシア(1947~2014年)の追悼公演となる。パコ・デ・ルシアは、ジャズやブルースを取り入れるなど、フラメンコ界にとどまらず、ジャズやフュージョンのギター奏者たちとも共演し、幅広い音楽ジャンルのファンの間で、「超絶技巧」のギタリストとして知られた。(SANKEI EXPRESS

 【ガイド】

 公演は、4月29日(静岡県静岡市清水区の清水テルサ)、5月1~5日(東京都新宿区の新宿文化センター)、5月6日(大阪府大阪市淀川区のメルパルク大阪ホール)、5月10日(宮城県仙台市の宮城野区文化センター)で行われる。問い合わせはイベリア((電)03・3449・8454)まで。

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