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生身の女性像を演じたい 舞台「Yo,Carmen-私が、カルメン-」 マリア・パヘスさんに聞く

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生身の女性像を演じたい 舞台「Yo,Carmen-私が、カルメン-」 マリア・パヘスさんに聞く

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「生身の女性像を演じたい」と話すマリア・パヘスさん=2015年2月13日、東京都渋谷区(野村成次撮影)  スペインを代表する舞踊家の一人、マリア・パヘスが名作「カルメン」に新しい解釈で挑んだ「Yo,Carmen-私が、カルメン-」で来日公演を行う。ファム・ファタル(魔性の女)のイメージが強いカルメンだが、「男性目線ではなく、生身の女性像を描きたい」と話す。

 マリアはアントニオ・ガデス舞踊団などで活躍、1994年に出演した舞台「リバーダンス」で高い評価を得た。独創的な振り付けに定評がある。

 カルメンを発表するまでには長い時間がかかった。「これまでは、男性が情熱や悲劇を表現するための道具として作った女性像が大半で、納得できなかった。自分なりのカルメンを作るには、女性としての経験と年月が必要と考えた」

 パートナーとの別離や再会、息子の成人、スペインで数々の賞を受けるなどの人生経験が背中を押す。世界各国のさまざまな階層の女性にインタビュー。日本でも京都の芸妓(げいこ)や90歳をこえた茶屋の女将(おかみ)に会うなどしてリサーチを重ねた。

 その成果は女性が持つ光と影、強さと弱さ、自信とおびえなどを投影した生身の姿として表現される。時代や地域、年齢を問わない普遍的な本質だ。「『自由でありたい』との理想も込めた。フラメンコは社会的なメッセージを伝えることもできる。見る人が自分自身に理解を深めるきっかけになれば」と願う。(藤沢志穂子/SANKEI EXPRESS

 【ガイド】

 4月24~26日。東京・Bunkamuraオーチャードホール。問い合わせはBunkamuraチケットセンター(電)03・3477・9999。兵庫公演あり。

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