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【大相撲】単独2位の横綱626勝 白鵬、大混戦に余裕

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【大相撲】単独2位の横綱626勝 白鵬、大混戦に余裕

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上手投げで栃煌山(とちおうざん)を下した白鵬。徐々に調子を上げてきた=2015年5月15日、東京都墨田区・両国国技館(共同)  大相撲夏場所は15日、東京・両国国技館で6日目を行い、横綱白鵬は小結栃煌山(とちおうざん)を上手投げで退けて5勝目を挙げ、横綱在位中の勝利数を単独史上2位の626勝に伸ばした。横綱日馬富士(はるまふじ)も徳勝龍(とくしょうりゅう)を寄り切って1敗を堅守した。3大関も安泰で、いずれも4勝目。平幕の高安(たかやす)と魁聖(かいせい)が敗れて全勝が消え、1敗に2横綱、照ノ富士ら9人が並んだ。6日目で勝ちっ放しがいなくなったのは2010年九州場所以来。

 12年夏場所で旭天鵬が平幕優勝した後は、12勝以下で賜杯を抱いた力士はいない。優勝ラインは高く、取りこぼしの少ない白鵬の活躍ばかりが目立った。しかし、今場所は白鵬が3年ぶりに初日黒星。その後5連勝ながら、冷や冷や相撲の連続で、伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)は「安定していないね。立ち合いで前に出られず、相手に圧力がかかっていない」とみる。

 徐々に調子を上げるのが、この横綱のペースでもある。10年九州では2日目に稀勢の里(きせのさと)に敗れてから13連勝で優勝。この日は栃煌山の挑戦を退け、独走するいつもとは違う流れにも「久しぶりだね」と余裕たっぷりだ。

 優勝争いを盛り上げるためには、影の薄い大関陣の奮起も欠かせない。いずれもすでに2敗を喫しているが、両横綱との対戦を残す。3連敗を免れた稀勢の里は「一日一日と思ってます」と静かに語った。混沌(こんとん)とした状態が終盤まで続けば、15日間大入りが濃厚な館内の熱気も冷めることはないだろう。(SANKEI EXPRESS

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