SankeiBiz for mobile

私たちの未来は定まったものではない ジョージ・クルーニー 映画「トゥモローランド」

ニュースカテゴリ:EX CONTENTSのエンタメ

私たちの未来は定まったものではない ジョージ・クルーニー 映画「トゥモローランド」

更新

ジャパンプレミアで日本のファンに新妻のアマルさん(左)を披露したジョージ・クルーニー=2015年5月25日、東京都港区(ロイター)  人気テーマパーク「ディズニーランド」の生みの親、ウォルト・ディズニー(1901~66年)。晩年、米フロリダ州オーランドで建設を進めていた世界最大のアミューズメントリゾート「ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」内に、実験的な未来都市「EPCOT(エプコット)」を造ることに情熱を注いでいたが、その完成を待たずにこの世を去ってしまった。一体、ウォルトはどんなメッセージを未来に託したのだろう?

 駆け出し時代、ウォルト・ディズニー・スタジオでアニメーション製作を学んだ米オスカー監督、ブラッド・バード(57)は、ウォルトが残した夢を実写映画「トゥモローランド」として具現化した。ストーリー、脚本、製作も共同で担ったバード監督は、ウォルトの夢を「究極のテクノロジーによって、あらゆることが可能となる理想の世界」と解釈し、思いがけず未来の扉を開けてしまった現代の少女のミステリーアドベンチャーに仕立てた。

 バード監督に「ずっと仕事がしたかった」と熱烈なラブコールを送り続けたのが、8年ぶりに本作のプロモーションで来日した主演のジョージ・クルーニー(54)。5月25日、新妻のアマル・クルーニーさん(37)と参加したジャパンプレミア(東京都港区)では、1500人を超えるファンを前に「私の声を担当してくれてありがとう。素晴らしかったです」とジョークを飛ばした後、「この映画に若い女性が出演しているのが新鮮なんだ。会場にも若い女性が来ていますね。皆さんが世界を救うんですよ」と作品の魅力を訴えた。

 引きこもりから脱出

 《科学への好奇心にあふれる17歳のケイシー(ブリット・ロバートソン)。いたずらが高じて連行された警察署で、私物に紛れ込んだピンバッジに触れた途端、目の前に未来都市「トゥモローランド」が広がる。その後、現代に戻ることができたケイシーは謎の美少女(ラフィー・キャシディ)と出会い、再び未来都市に行きたければ、その存在を知る発明家、フランク・ウォーカー(ジョージ・クルーニー)を訪ねるよう促され…。》

 ウォーカーは皮肉を連発する偏屈な中年男。素直で賢かった少年時代の夢といえば、科学者になることで、11歳のときに空中浮遊できる「ジェットパック」を発明したほどだ。自分がいれば世界を今よりもずっと良いものにできる-とさえ確信していた。だが、そんなウォーカーもやがて大人となり、それがどうやら事実ではないと知るや、自宅に引きこもってしまい、人生を無為に過ごしてしまう。

 来日前、現地報道陣の取材に応じたクルーニーは「私たちの未来は運命や宿命として必ずしも定まったものではないんだ。未来を向上させることもできれば、ネガティブな考えや要素を持ち込んで、未来を壊すこともできる。それがこの映画が伝えたいテーマだと思うんだ」と強調した。実際、積極的に人生を切り開いていこうと意欲的なケイシーの登場で、ウォーカーは否が応でも自分の過去と向き合わなければならなくなり、やがて引きこもりとは違った人生を歩むよう、少しずつ軌道が修正されていく。

 アイデアがよかった

 ディズニー映画に初めて出演したクルーニーだが、決め手はバード監督の腕に惚れ込んだことによるものだ。「もともとバード監督の映画が大好きだったし、この映画が語っている内容もよかった。未来の語り口が気に入ったんだ。私たちの未来は自分でコントロールできるというアイデアがよかったね」

 ヒロイン役のロバートソンと、ウォーカーの人生に影響を与えたもう1人の重要人物を演じたキャシディに関しては、「2人とも、この映画に出演したことで、とても大きなキャリアを積んだと感じているはずだ。きっと2人は大スターになる。すでにロバートソンは女優として多くの経験を重ねているから、いい演技をみせていると思うよ」と、さらなる活躍への期待を口にした。

 過去を考えさせるもの

 クルーニーは当初、来日の予定がなかったアマルさんの帯同にも言及しており、「僕が『東京に行くんだよ』と伝えると、彼女は『一度も行ったことがないから、ぜひ東京の街を見てみたいわ』と言うんだ。だから彼女の場合、特に東京見物が目的なんだ」と明かした。

 さて、5月6日に54歳の誕生日を迎えたクルーニーだが、自分の未来をどうとらえているのだろう。「誕生日というものは、未来ではなく、過去を考えさせるものなんだ。誕生日は、ただ無視したいものでしかない。僕はいつも未来のことを考えているよ。なぜなら、その方が楽しいし、僕はとても楽天的な人間だからね」。6月6日、全国公開。(高橋天地(たかくに)/SANKEI EXPRESS

 ■George Clooney 1961年5月6日、米国生まれ。俳優、映画監督、プロデューサー。94年スタートのテレビシリーズ「ER」でブレーク。2005年「グッドナイト&グッドラック」はベネチア国際映画祭で脚本賞を受賞。05年「シリアナ」で米アカデミー賞助演男優賞に輝いた。主な映画出演作は、09年「マイレージ、マイライフ」、11年「ファミリー・ツリー」「スーパー・チューズデー 正義を売った日」、13年「ゼロ・グラビティ」など。

ランキング