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【大相撲】遠藤、名古屋場所へ試行錯誤の調整
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名古屋場所に向け稽古で汗を流す遠藤(右)=2015年7月1日、三重県鈴鹿市の追手風部屋(おいてかぜべや)宿舎(共同) 春場所で左ひざに重傷を負った遠藤。手術を回避し、強行出場した夏場所は初日から6連敗後、盛り返して6勝を挙げたが結果は6勝9敗の負け越し。12日から始まる大相撲名古屋場所(愛知県体育館)での新番付は、3枚下がって東前頭12枚目になり、試行錯誤の調整が続く。
1日は三重県鈴鹿市の追手風部屋(おいてかぜべや)で15番の申し合い。十両の大栄翔(だいえいしょう)とは4勝3敗と、互角の内容だった。頭をつけて愚直に前に出る姿勢を示しつつ、出足の力強さには課題を感じさせた。
本人は報道陣の問い掛けに応じず引き揚げた。師匠の追手風親方(元幕内大翔山(だいしょうやま))は「まだ本調子じゃない。(先場所からの)3場所ぐらいで何とか本来の相撲が取れればいい」と長い目で見守る構えだ。
師匠によると左膝は稽古後に若干の痛みもあるという。遠藤自身も6月中旬に「(稽古を)やりながら、治すというのは本当に難しい。今はやれることをやるしかない」と漏らした。
24歳と脂が乗ってくる時期での我慢なだけに、もどかしさも募る。
土俵への情熱は増している。先場所の千秋楽翌日にもトレーニングをしていたことを明かした師匠は「あいつは相撲にかけている」とうなずく。
新大関照ノ富士が話題の今場所。角界屈指の人気力士が、いかにはい上がるかも注目したい。(SANKEI EXPRESS)