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世代を超えて楽しんでもらえたら 村中知、石川和子社長 映画「シンドバッド 空とぶ姫と秘密の島」

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世代を超えて楽しんでもらえたら 村中知、石川和子社長 映画「シンドバッド 空とぶ姫と秘密の島」

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「これからも世界の子供たちに夢と希望を与えていきたい」と声を揃える(左から)日本アニメーションの石川和子社長、声優の村中知(むらなか・とも)さん=2015年6月16日、東京都中央区(福島範和撮影)  「世界名作劇場」シリーズと銘打った「フランダースの犬」「母をたずねて三千里」「あらいぐまラスカル」などの人気テレビアニメ番組の制作で知られる日本アニメーション(石川和子社長)。創立40周年記念作品として手がけたのが劇場版オリジナルアニメ「シンドバッド 空とぶ姫と秘密の島」(宮下新平監督、早船歌江子(はやふね・かえこ)脚本)だ。世界的な説話集「アラビアンナイト(千夜一夜物語)」の中でもよく知られる船乗りシンドバッドの冒険を描いた3部作で、本作は第1部にあたる。

 海辺の街で母、ラティーファ(声・薬師丸ひろ子)と2人で暮らす少年シンドバッド(声・村中知(むらなか・とも))。船乗りの父は幼い頃に航海に出たまま行方不明となってしまったが、海のかなたに広がる未知の世界へのあこがれは強まるばかり。「いつか絶対に海の向こうへ行くんだ」。そう心に誓っていたシンドバッドは、空から木馬に乗って現れた少女、サナ(声・田辺桃子)と出会う。サナは伝説の魔法族の姫で、世界中に離散してしまった仲間たちを探していた…。

 子供に夢や希望を

 石川社長はシンドバッドを選んだ理由について「世界中にいる大勢の子供たちと物語の楽しさを分かち合うために、主人公は世界を飛び回る人物とし、物語は世界の人々が知っている有名なものを選ぼうと考えました。世界中の子供たちに夢、希望、感動を与える-というのが、私たちの理念なのです」と説明した。シンドバッド役のオーディションに合格した村中は「世界名作劇場には子供の頃から大好きな作品がたくさんあります。失敗を恐れずに突き進むシンドバッドも好感が持てますね。世代を超えて楽しんでもらえる作品になればいいなと考えながら頑張りました」と振り返った。

 プロの声優と、舞台、映画、テレビを活躍の場とする俳優がアニメ作品で共演する場合、アフレコは別々に行われるケースが多いそうだ。本作では「一緒にアフレコを行った方がいいものができるに違いない」と考えた監督たちの判断で、村中は35年ぶりに声優に挑んだ薬師丸と一緒に臨んだ。「ある場面で、挿入歌『わたりどり』を口ずさむ薬師丸さんの歌を聴いた後、シンドバッドのせりふをとりました。薬師丸さんが、いよいよ母親との別れが迫るシンドバッドの心象風景を見事に歌によって表現してくださったので、私はそこにすっと入っていくことができました。泣きそうになりながら聴いていました。歌の力はすごい」

 7月4日から東京・渋谷HUMAXシネマほかで全国公開。(文:高橋天地(たかくに)/撮影:福島範和/SANKEI EXPRESS

 ■むらなか・とも 1989年12月15日、茨城県生まれ。声優。テレビアニメの主な出演作は、2014年「ワールドトリガー」(テレビ朝日系)、14~15年「オレカバトル」(テレビ東京系)、15年「トランスフォーマー アドベンチャー」(アニマックス)など。劇場版アニメ、ゲーム、ナレーションなどでも活躍中。

 ※【メディアトリガーplus】マークがある写真にアプリ「メディアトリガーplus」をインストールしたスマホをかざすと、関連する動画を視聴できます(本日の内容は6日間有効です<2015年7月8日まで>)。アプリは「App Store」「Google Playストア」からダウンロードできます(無料)。詳しい使い方はアプリ内の「オプション」→「ヘルプ」をご覧ください。参考記事「メディアトリガーplusを使ってみよう 紙面連動アプリが変わります」

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