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全身全霊をかけて 役になりきる 映画「ターミネーター:新起動/ジェニシス」 エミリア・クラークさんインタビュー

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全身全霊をかけて 役になりきる 映画「ターミネーター:新起動/ジェニシス」 エミリア・クラークさんインタビュー

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「撮影中、『私って凄い作品に出演している』とふと気づき、シリーズの一ファンとして興奮することもありました」と振り返る、女優のエミリア・クラークさん=2015年7月5日、東京都新宿区(栗橋隆悦撮影)  「スタントマンに頼らず、自分自身で演じることが私の姿勢です」。米人気SFアクションシリーズの最新作「ターミネーター:新起動/ジェニシス」(アラン・テイラー監督)でヒロインを演じた英人気女優、エミリア・クラーク(28)は5日、東京都内で開かれたプロモーション会見の席上、シリーズには実に12年ぶりの復帰となる言わずと知れた大スター、アーノルド・シュワルツェネッガー(67)を前に臆することなく語ってみせた。

 名優の教えに学ぶ

 会見後のインタビューに臨んだ記者は、エミリアの発言がただのはったりではないことを思い知らされた。ステージから降りたエミリアは両腕に装着した頑丈そうなつえに支えられるように移動していたのだ。聞けば、体を鍛えようとパルクールに挑戦したが、手をついて壁を跳び越えようとした際、地面に滑り落ち、腰を骨折してしまったらしい。何事にも黙々と命がけの真剣勝負で臨み、表舞台では泣き言一つ言わず華やかな笑顔を見せる-。女優のすごみを若いエミリアから教えてもらった気がした。

 《2029年、米ロサンゼルス。人工知能「スカイネット」が作り上げた「機械軍」が支配する世界で必死の抵抗を続けていた人類は、ついに機械軍を壊滅寸前にまで追い込んだ。敗北を想定した機械軍は、最後の切り札として殺人マシン「T-800型ターミネーター」を1984年のロサンゼルスへ送り込む。狙いは「抵抗軍」を率いて人類を指揮するジョン・コナー(ジェイソン・クラーク)が生まれる前に、彼の母親、サラ・コナー(エミリア)を殺害すること。だが、ミッションを遂行しようとするT-800の前に年老いた風貌のT-800(シュワルツェネッガー)がさっそうと現れ…》

 エミリアは役者としての心構えを、敬愛する米国の名優、フィリップ・シーモア・ホフマン(1967~2014年)が残した数々の名言から学んだという。「影響を受けました。見えを捨て、自分を信じ、持てるすべての力を演じる役に注ぎなさい。登場人物に扮(ふん)するということは、精神的にも、感情的にも、肉体的にも、すべてなりきるということ。すべてを注ぎ込み、余計なものは捨ててしまうという気持ちで、完全に自分の役になりきってしまうことが大事だ-というんです。私は常にホフマンの教えにこだわって演技に臨んでいるのです」

 本格的な筋力トレーニングも

 そんなエミリアだけに、サラ・コナーになりきるため重ねた努力はすさまじい。「私はアクション作品や筋力トレーニングとは無縁の人間でした。サラ・コナーが持っている資質は私の中では限りなくゼロに近いんです。銃なんか触ったことがありませんからね」。撮影ではかなり重い銃をぶっ放す必要があり、エミリアは本格的に筋力トレーニングをスタートさせた。その熱の入れようは、毎日の筋力トレーニングを欠かさないシュワルツェネッガーをして「すごい仕事をした」と言わしめたほどだった。

 さて、サラから見た本作は? 「シュワルツェネッガーが主演を務めるアクション映画ですが、サラの甘いロマンスも描かれているという部分はおもしろいと思いますよ。お客さんたちも期待しているのではないでしょうか」と見どころを紹介し、いたずらっぽい笑顔を浮かべた。7月10日、全国公開。(文:高橋天地(たかくに)/撮影:栗橋隆悦/SANKEI EXPRESS

 ■Emilia Clarke 1986年10月26日、英ロンドン生まれ。演劇学校を卒業。2011年からスタートした人気テレビシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」(HBO)で大ブレークし、13年にはこの作品でエミー賞助演女優賞にノミネートされた。同じ年に「ティファニーで朝食を」でブロードウェーデビュー。映画への出演は13年の英映画「ドム・ヘミングウェイ」など。

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