【高校野球】横浜高校 渡辺元智監督 名伯楽、最後まで「らしさ」貫く
更新夏の甲子園(全国高校野球選手権大会)では、猛暑をはね返すような熱戦が連日繰り広げられている。今年は創設100周年の記念大会となり、早稲田実業(西東京)の1年生スラッガー、清宮(きよみや)幸太郎選手が注目を集めるなど話題も多い。
そんな甲子園の土を踏むことなく今夏、球場を後にした名伯楽がいる。春夏5度の全国制覇を遂げた神奈川・横浜高校の渡辺元智(もとのり)監督(70)だ。1968(昭和43)年の監督就任から約半世紀。「平成の怪物」の異名を取った松坂大輔(現ソフトバンク)ら多くのプロ野球選手を輩出し、全国にファンを持つ「渡辺野球」が幕を閉じた。
最後の夏は横浜高校野球部の歴史でも珍しいノーシードからの出場だった。5回戦から準決勝までの3試合は1点差での勝利。5回戦の藤沢翔陵(しょうりょう)戦では5失策と乱れ、負けても不思議でない試合だった。「よくこれで勝てた。2週間ベストコンディションは無理。どん底で勝てたのは今後につながる」





