SankeiBiz for mobile

美濃和紙(上) 伝統の技 「元気な岐阜」への切り札

記事詳細

美濃和紙(上) 伝統の技 「元気な岐阜」への切り札

更新

 カワボウ繊維をはじめ、繊維産業に携わる若手経営者らが集まり、開発したのが「岐阜シャツ」だ。和紙を裁断してよった「和紙糸」を横糸に、縦糸にポリエステル糸を使って布を織り、メンズ用シャツに仕立てた試作品が出来上がった。デザインは岐阜ゆかりの武将、織田信長が陣中で着ていた「陣羽織」を参考にした。来年のクールビズ需要にあわせた販売を計画している。

 和紙糸用の美濃和紙は、本来の原材料である植物コウゾを作る農家が全国的に減っているため、フィリピン産のマニラ麻を使って作り、布作り、裁断、縫製まで県内の工場で行う。和紙はパルプが原料の洋紙に比べ、薄くて丈夫、吸湿性に優れているとされ、シャツの手触りは麻に近い。難点はコストが高いこと。和紙の使用比率は43%で、100%にすると値段は倍以上に跳ね上がる。品質面でベストの比率を目指した改良を進めていくという。

 「『メード・イン岐阜』の商品を、沖縄のかりゆしのように定着させたい。東南アジアのような熱帯の土地でも需要は見込めるはず。将来的にはコストを下げて、品数を増やし、輸出も考えたい」と川島さんは言う。

このニュースのフォト

  • 岐阜伝統の「水うちわ」は外国人向けのお土産としても人気が高い。骨組みは手作りの竹細工。手書きの絵柄でニスを丁寧に塗った製品は数万円の値がつく=2015年8月10日、岐阜県岐阜市(藤沢志穂子撮影)
  • 岐阜県内で繊維産業に関わる若手経営者らが開発した「岐阜シャツ」。岐阜ゆかりの武将、織田信長が着ていた「陣馬羽織」がモデルという=2015年8月10日、岐阜県岐阜市(藤沢志穂子撮影)
  • 「みの紙舞」では和紙を生地として縫製するウェディングドレスを作っている=2015年8月11日、岐阜県美濃市(藤沢志穂子撮影)
  • 「みの紙舞」では和紙糸を織った布でさまざまな衣料を試作している。実際にイベントで使われたはっぴ=2015年8月11日、岐阜県美濃市(藤沢志穂子撮影)
  • 「みの紙舞」では和紙糸を織った布でさまざまな衣料を試作している。実際にイベントで使われたはっぴ=2015年8月11日、岐阜県美濃市(藤沢志穂子撮影)
  • 和紙を使った造花もお土産物として人気=2015年8月10日、岐阜県岐阜市(藤沢志穂子撮影)
  • 長良川にほど近い格子戸の並ぶ町並み。かつては材木や和紙の問屋街で、店内をトロッコが走っていた名残もあり奥行きは深く、多くがカフェや土産物屋に改造されている=2015年8月10日、岐阜県岐阜市(藤沢志穂子撮影)
  • かつて紙が収蔵されていた蔵は、スギの皮が貼られ湿気を吸う役割を果たしていた=2015年8月10日、岐阜県岐阜市(藤沢志穂子撮影)
  • JR岐阜駅前に立つ織田信長像=2015年8月11日、岐阜県岐阜市(藤沢志穂子撮影)
  • 街中では、手漉和紙技術のユネスコの無形文化遺産登録を祝う垂れ幕があちこちで掲げられている=2015年8月11日、岐阜県美濃市(藤沢志穂子撮影)
  • 岐阜県岐阜市、美濃市、関市
  • 【ハチイチサン】俳優の別所哲也さんがナビゲーターを務める朝の人気番組「J-WAVE_TOKYO_MORNING_RADIO」(月~木曜、午前6~9時)の中で、毎週火曜日午前6時30分から10分間、「東京カルチャー」と題して日刊タブロイド新聞「SANKEI_EXPRESS」(略称EX)がホットな情報を提供します。番組では、EXの今泉有美子記者=イラスト=が、別所さんと対話する形で、EXの紙面からえりすぐった最新のシネマやアート、ファッションなどの情報をお伝えしていきます。紙面には載っていないJ-WAVEだけの耳寄り情報や、現場を取材した記者ならではのウラ話などもお楽しみいただける予定です。ちょっとだけ早起きをして、誰よりも早く一週間のカルチャー情報をキャッチしてください。

ランキング