「新たな手」で取り戻す触覚 米チーム、ロボット義手の開発成功
更新DARPAの軍事研究部門に所属し、この研究チームの責任者を務めるジャスティン・サンチェス氏によると、ある時、男性に内緒で指1本ではなく2本を同時に押したところ、「男性はおどけた様子で『誰かが僕にいたずらしようとしていないか?』と尋ねてきた。まさにそのとき、彼がロボット義手を通して知覚している感覚が、ほぼ自然なものであると分かった」。これが、最新型の義手という“新たな手”で、男性が感触を取り戻した瞬間だった。
幻肢痛も消える
DARPAの研究プログラムはもともと、戦場で負傷して四肢のいずれかを欠損した兵士をフォローすることが出発点だった。2006年にスタートし、義手や義足の研究開発が進められたが、同種の研究は他国でも、かなり進んでいる。
英紙デーリー・テレグラフ(電子版)などによると、スイス連邦工科大学ローザンヌ校と、イタリアのサンターナ高等研究所の研究チームは昨年2月、10年前に花火の事故で左手を失った36歳のデンマーク人にDARPAと同種の義手を装着する実験を実施。知覚能力の“回復”に成功している。
