デジタル化は人間の幸せを増進するか 渡辺武達
更新25日に行われた米中首脳会談では、民間企業や政府機関へのサイバー攻撃が大きな焦点となり、両国政府はサイバー攻撃の実行や支援を行わず、サイバー犯罪に関する情報共有や捜査協力を効果的に進めるため、年2回の閣僚級協議を開催し、年内に初会合を行うことで合意した。裏を返せば、両国ともデジタル技術を駆使したサイバー攻撃を行ってきたことを認めたようなものだ。中国の場合は強権的であからさまに、米国の場合はこっそりと市民のデジタル通信を傍受してきた。
筆者は2010年9月、米コロラド州デンバーで開かれたメディア倫理シンポジウムに招かれた折、コロラド大学の専門家から、米軍がアフガニスタンやイラク、現在はシリアなどで運用している無人爆撃機の無線誘導を行っている大学近くのデジタル通信基地の説明を受けた。日本でも無人機(ドローン)が首相官邸の屋上に墜落したり、姫路城の天守閣に衝突する事件が起きている。一方で、ドローンは災害現場で人が入れないような場所の写真や動画撮影に活躍している。いずれにしても無人機もデジタル技術が生み出したものだ。
