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【Message from the Ocean】(12)豪・パース お気楽な「男やもめ」のアシカたち

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【Message from the Ocean】(12)豪・パース お気楽な「男やもめ」のアシカたち

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 毎年撮影に訪れる海の一つにオーストラリアのパースがある。西オーストラリア州の州都だ。パースの海の玄関口、フリーマントル沖にある無人島、カナック島。ここに生息しているのは、オーストラリアアシカたち。

 しかも、すべて雄。なぜ雄しかいないのかは、研究者の間でも謎のままだ。では、まったく子孫を作るための繁殖行動をしないのかというと、そういうわけではないらしい。17カ月周期で、雌のコロニーがある北部のジュリアンベイという海域まで、300キロの距離を移動する。3カ月ほどそこに滞在して、またこの雄ばかりのコロニーに戻ってくるのだそうだ。

 なぜ17カ月周期かということも、謎のままなのだとか。オーストラリアアシカが、皆同じような生活をしているのかというと、そういうわけではない。ちゃんと他のアシカと同じように、1頭の雄が数頭の雌や子供たちを従えて、ハーレムを作って生活しているエリアもあるという。そういう雄たちは、「ブル」と呼ばれ、雌や子供を守るために、ハーレムに近づく他の雄や人間に対しては威嚇的かつ攻撃的になる。

このニュースのフォト

  • 海草によりかかって思わずうたた寝するアシカ。まったく無防備なそのかわいらしい姿には思わず笑みがこぼれる=2010年2月8日、オーストラリア・カナック島(越智隆治さん撮影)
  • 陸で戯れるオスのアシカ=2011年2月25日、オーストラリア・カナック島(越智隆治さん撮影)
  • すっかり慣れて、僕らを見つけては一目散にやってくるようになったアシカ。フィンを甘がみするなどしてまるでペットの犬のように戯れた=2015年2月26日、オーストラリア・カナック島(越智隆治さん撮影)
  • アシカと泳ぐことのできるカナック島の海。2人の息子は最初は自分よりも大きなアシカに尻込みしていたが、アッという間に仲良くなって「アシカ三昧の日々」を過ごした=2015年2月26日、オーストラリア・カナック島(越智隆治さん撮影)
  • アシカは2人の息子の姿に気付くと、ボートに寄ってくるようになった=2015年2月25日、オーストラリア・カナック島(越智隆治さん撮影)
  • オーストラリア・西オーストラリア州カナック島
  • フリーの海洋フォトジャーナリスト、越智隆治(おち・たかじ)さん(本人提供)

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