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身元不明、自治体46%のみHP公開 個人情報が壁 認知症など本人合意困難

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身元不明、自治体46%のみHP公開 個人情報が壁 認知症など本人合意困難

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 少しでも手掛かりに

 「茨城県のサイトに載っている。おじいさんに間違いない」。クリスマスが近づいた昨年の12月下旬、70代男性を捜していた家族のもとに、知人から連絡が入った。

 男性は認知症で、数日前の深夜、県内の路上を1人で歩いていた。いてつく寒さの中、上着を羽織らずサンダル姿で、通行人が声を掛けて保護。警察から連絡を受けた県は、その日のうちにHPに掲載した。年齢、性別、写真…。少しでも手掛かりになるように、方言やほくろの位置、手術痕の情報も明かした。

 家族からの問い合わせで男性の身元が判明。約50キロ離れた県外在住で、電車や徒歩で来た可能性があるという。家族は「無事でよかった」と喜んだ。「こんなに早く見つかるとは思わなかった。県境を越えて情報提供ができるインターネットの強みを実感した」。県の担当者は声を弾ませる。

 個人情報保護法は、本人の同意を得るのが難しくても「生命、身体、または財産を保護する必要がある場合」は情報公開できるとしている。ただ個人情報に関する各自治体の条例に、こうした例外規定があるかどうかはまちまちだ。

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