SankeiBiz for mobile

USJの「ハリポタ」オープン、年間1200万人狙う 首都圏発の予約5倍に

ニュースカテゴリ:フォト特集のフォト特集

USJの「ハリポタ」オープン、年間1200万人狙う 首都圏発の予約5倍に

更新

ユニバーサルスタジオ・ジャパンの新エリア「ザ・ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリーポッター」が開業。いち早く新エリアを楽しむ入場者ら=15日午前、大阪市此花区(甘利慈撮影)  ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)が15日午前、人気映画「ハリー・ポッター」の世界を再現した新エリアをオープンした。アジア初となるアトラクションの投資額は、約450億円とUSJの年間売上高の半分程度を占める。国内が人口減に見舞われる中、命運をかけた大型投資で国内外からの集客増を狙う。

 「ハリポタ」は1997年に英国人作家のJ・K・ローリングさんが小説を発表した後に映画化され、子供のみならず大人も含めた社会現象を巻き起こした。世界的な人気を受けた新エリアの開設は、米ユニバーサル・オーランド・リゾート(フロリダ州)に次いで世界2カ所目となる。

 新エリアの目玉は主人公ハリーが通う魔法学校「ホグワーツ城」。城に入り校長室や教室を抜けると、ほうきで空を飛ぶハリーたちと冒険でき、家族が一緒に楽しめる点がポイントだ。

 USJは「ハリポタ」効果で、年間来場者数を今後1年間で現在よりも約200万人を上乗せした1200万人に引き上げる考えだ。このうち外国人は現在約50万人だが、これを100万人への倍増を見込んでいる。

 運営会社ユー・エス・ジェイのグレン・ガンペル社長は「東南アジアからの来場者が見込めないなら、新エリアは作らなかった」と自信たっぷり。観光庁の久保成人長官は「日本への関心が高い東南アジアなど、外国人を関西に呼び込む起爆剤」と話す。

 訪日外国人数は、今年1~5月で520万人を突破と過去最高のペースで推移。年間では昨年を大きく上回る1200万~1300万人程度が見込まれており、ハリポタ効果に期待がかかる。

 一方、国内では、首都圏など関西圏以外からの集客が課題。JTBは4月、新エリアへの入場券やホテル宿泊をセットにした「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンへの旅」を発売。首都圏発の予約人数は、すでに8月分で前年のUSJツアーの5倍以上と、順調な滑り出しをみせている。

 また、新エリアでは来年夏、首都圏で私鉄を展開する東急電鉄の子会社、東急ホテルズが運営する高級ホテル(28階建て、約600室)がオープンする。周辺でのホテル開業は10年ぶりで、ビジネスチャンスを求めて首都圏企業が進出した構図だ。開業準備室の武井隆室長は「東京発祥のブランド力で首都圏からの観光客が安心して泊まっていただける」と期待する。

 ユー・エス・ジェイはハリポタ効果を追い風に、平成27年度にも東京証券取引所第1部への株式上場を検討している。上場益を活用し、国内外の数カ所の候補地での新パーク建設を視野に入れる。

 さらにカジノを中核とする統合型リゾート(IR)や、テーマパーク以外のエンターテインメント事業にも意欲を示す。国内人口減という構造問題に対応するため、世界に通じる「総合娯楽産業」に脱皮を図る姿勢を鮮明にしつつある。

ランキング