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ラリーする卓球ロボ、情報見える眼鏡端末…新たな成長分野に照準のシーテック
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家電・IT(情報技術)の見本市「CEATEC JAPAN(シーテック・ジャパン) 2014」が7日、千葉市の幕張メッセで開幕した。会場には「4K」対応大型テレビなど、定番のデジタル家電やコンピューター関連製品も並ぶが、今年のシーテックは体に装着するウエアラブル端末やロボットなど、今後の成長分野として期待される展示品が目立つ。
東芝は眼鏡型ウエアラブル端末「東芝グラス」を公開した。眼鏡をかけると、インターネット経由で情報が表示される。今後は作業現場のアシスト機能として活用が期待される。
セイコーエプソンも眼鏡をかけるだけで大画面映像が表示される「モベリオ」を展示。NTTドコモも生体ガス成分のアセトンを測定する端末を公開した。腕に装着すると、体脂肪燃焼量を測定でき、日々の健康管理に役立つという。
一方、オムロンは卓球ロボットを日本で初めて公開した。ロボット上部にある2つのカメラでプレーヤーと球の動きを読み取り、卓球のラリーを継続する。工場の搬送などに使うセンサー技術と制御技術を応用して開発した。商品化は検討していない。「この技術をアピールするために卓球ロボットにした」(広報)。
村田製作所も、10台の玉乗りロボットが編隊を組んで協調動作する「村田製作所チアリーディング部」を展示した。こちらもロボットの編隊を制御できる技術を生かして開発した。またシャープも、会話の内容によって、表情を変えて最適な返答をするロボットを初公開している。
これまでのシーテックはテレビなど家電の展示が主流だったが、国内の電機メーカーが、これらの分野でグローバルで存在感が低下しており、様変わりしている。ソニーや日立製作所が出展していないのも象徴的だ。今後のシーテックは、成長性の高いウエアラブルやロボット、ヘルスケア関連などの展示が増える傾向になりそうだ。
今年は547社・団体、24の国と地域の海外企業が出展し、11日まで行われる。