試乗インプレ

フランスの優等生は日本語が苦手? プジョー・308 GTi(後編)

 ほかのインパネ各パーツも作りが小さめ。縁取りを尖らせたシャープなデザインに統一感があって、品が良いのに凡庸ではなく他のどのメーカーとも似ていないオリジナリティが感じられる。押し付けがましくないオシャレさもあり、はつらつと働く大人の女性にも似合いそうな雰囲気。

 助手席側のダッシュボードには赤いステッチが入っており、一見革張りか(実際は軟質樹脂)と思うような質感向上に一役買っている。この赤いステッチはドアの内張りにもあって、こちらは肘掛部分が革張りになっている。

操作系すっきり タッチパネルに機能集約

 少し引いた視点で内装全体を眺めると、液晶タッチパネルに機能を集中させて、インパネからボタンやダイヤル類を極力排したシンプルなセンタークラスターが印象的だ。操作部の少ないすっきりしたデザインは、未来的にすら感じられる。

 空調の温度設定すらタッチパネルに集約させるというのはかなり思い切った考え方で、運転中に操作しなければならないときに視線を液晶に移さねばならないタッチパネル式よりも、手探りで操作できるダイヤルのほうがいいという意見もあると思う。一方で、液晶はフロントウインドウに近い位置だからむしろ安全だし、温度設定を自動にしてしまえばそもそもエアコン操作の頻度が少ないから問題にならないという見方もできる。このあたりの割り切り方は、ベンツGLCのシフトスイッチにも通じる欧州的な合理性から来るものかもしれない。

メタボでもゆったりなのに横Gバッチ来い!なシート

 前席はバケットシートなのだが、乗り降りがスムースにできて座り込んでも脇を押さえ込まれるような窮屈な感じがまったくない。バケットシートのクルマに乗るといつも脇腹にこびりついた脂肪の存在を意識させられるメタボ予備軍の私が、リラックスしてゆったり座れてしまう。

 ワインディング走行これで大丈夫かいなと思ったが、実際走ってみると急カーブで横Gがかかった時のサイドサポートは申し分なく運転姿勢をしっかり保つことができた。これまで【試乗インプレ】で取り上げてきたクルマのシートでは、スバル・レヴォーグの印象が最も良かったけれど、今回の308は同等かひょっとするとさらにいいかもしれない。

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