【試乗インプレ】完璧なスタイル 常時4人乗車が前提の快適性 ジャガー・F-PACE(後編)
更新 この「シフトのスイッチ化問題」に関しては
しかも、エンジンをOFFにするとダイヤルがゆっくりと沈み込んで格納され、センタークラスターと面一に。エンジンONで再びせり上がる仕組みだ。この触感と動きが、単なるスイッチであるはずのシフトダイヤルに上質感を与え、内装全体のクオリティを数段引き上げている。合理性で割り切るだけでなく質感向上に役立てたジャガーの発想の転換はあっぱれだ。
後席に座ってわかった同乗者重視
後席に座ってみて驚いた。この連載で私が担当してきた車種のなかで最高の後席と断言できる。背もたれは角度バッチリ(これがなかなかないのですよ)、高さも肩までしっかりあって、体を預けたときの安心感が抜群。もちろん足元の余裕もたっぷり。正直、運転するより後ろに座っていたいと思うくらいに居心地が良かった。後ろに乗る人の快適さも前に乗る人と同等でなければならないと考えていることが後部座席に座っただけで伝わってきた。前編で書いた極上の乗り心地、助手席と後席の安心感。このクルマやっぱり一人で試乗するべきではなかったと感じた瞬間だった。
ただ、残念ながらFRベースだけあってドライブシャフトが通るセンタートンネルの張り出しは高め。横幅は十分ながら後席中央に大人が長時間座るのは厳しく、実質4人定員と割り切るのがいいだろう。センタークラスター後端には12ボルトの電源ソケット1つと、USBのジャックが2つ装備され、滑り止めのラバーが敷かれた携帯電話置き場まである。これも常時4人乗車を前提とした心配りだ。
しかし後席の素晴らしさがマイナスに働いている面もあった。背もたれが高めな分、車格のわりにリアウインドウが狭いのだ。したがって走行中の後方視界はあまり良好とは言えない。まぁ、駐車時はリアハッチに設置されたカメラが起動するので、さほど心配いらないが(目視、ミラーでの確認も必須ですぞ)。















































