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韓国、原発停止で電力ピンチ 相次ぐ不祥事…政府は節電呼び掛け
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韓国の原子力発電所で故障や不祥事による原子炉の稼働停止が相次ぎ、暖房などで電力需要が高まる冬を迎えた同国内は電力不足の危機感に直面している。
昨年12月初旬には気温の低下から電力需要が急増。余剰電力が一時、韓国電力取引所の定める「警告レベル」の200万キロワットに迫る375万キロワットとなり、政府も警戒感を強めている。現地英字紙コリア・タイムズなどが報じた。
同国は総発電能力8200万キロワットのうち約3割を国内23基の原子炉でまかなっており、現在6基が停止中だ。昨年11月には霊光原子力発電所で5、6号機に品質証明書を偽造した部品が使用されていることが発覚し、3号機でも部品の破損が判明するなど稼働停止が相次いだ。
このほかにも蔚珍原発では4、6号機が定期点検のため稼働を停止しており、かねてから老朽化が指摘されていた月城原発の1号機も操作ミスによる稼働停止から再開許可が下りない状況が続いている。
政府は原子炉の稼働停止を受け、公共施設での暖房設定温度を18度以下とし、百貨店など民間の大型施設でも20度以下に設定するよう呼びかけるなど節電措置を実施中だ。このほかにも、電力需要がピークを迎える午後5~7時には屋外広告の電飾使用を禁じるなど対策に追われた。
こうした中、12月には新たに古里原発の3、4号機でも不正な部品使用があったことが調査で明らかとなったが、エネルギー政策を管轄する知識経済省は稼働しながらの部品交換が可能だとして稼働停止の必要はないとの立場を早々に表明。この対応に安全軽視だと疑問を呈する声もあがっている。
韓国政府は電力安定供給のため2022年までに原子炉を32基に増やし、全発電に占める原子力の割合を約6割に引き上げるとしているが、目標達成のためには信頼性の再構築から取り組む必要がありそうだ。(ソウル支局)