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世界一の親日国・インドネシアで日本紹介番組が続々登場 日系企業スポンサーに
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世界一の親日国ともいわれるインドネシアで、日本を紹介するテレビ番組が相次いで登場した。インドネシア人が制作指揮にあたり、インドネシア人の視点で描く初の本格的な日本紹介番組が大手民放のメトロTVで放送を開始。インドネシアで視聴率が最も高い毎週日曜日の朝(午前9時5分から25分間)に、日本の観光紹介にとどまらず、日本人の持つ規律の高さやものづくりの強さの源泉などを伝える番組で、日本の官民がスポンサーに付き、制作・放送費用を負担した。
番組名は「Kokoro No Tomo」。五輪真弓が歌う「心の友」がインドネシアで広く親しまれていることなどから名付けられた。2月3日から3月24日までの計8回の放送だが、第2シリーズも企画中だ。
同番組の第1シリーズは、インドネシア人9人のチームが約1カ月にわたり9都道府県で撮影。番組の案内役をミス・インドネシア2011ファイナリストのアマンダ・ゼバンニャさんが務める。
番組は各回でテーマが異なり、震災から復興する東北の姿、日本の工場で働くインドネシア人従業員の声などを伝えている。観光地紹介の一つとして、NHKの連続ドラマ「おしん」のロケ地になった山形を取り上げた回もある。おしんは、インドネシアで1980年代に放送され、低所得層を中心とする市民の共感を呼び大ヒット。2004年には再放送された。
今回、番組を企画したのは地場番組制作会社のキュリオ・アシア。日本での留学・勤務経験があるインドネシア人3人が昨年5月に立ち上げた。同社の最高経営責任者(CEO)を務めるアンディさんは「日本で感じた価値観を伝えたい」と番組の意図を説明。街をきれいに保ち、時間を守るといった日本人の考え方や姿勢が、インドネシアの人々に伝わればと期待を込めている。
番組では、日本政府観光局(JNTO)、日本貿易振興機構(JETRO)、インドネシア日本友好協会(PPIJ)が協力したほか、日系を中心に民間企業8社と北海道と岐阜県の観光局がスポンサーになった。日本を多面的に紹介することで、観光促進にもつながればとの期待が高まっている。
メトロTVでは、昨年10月に日本経済新聞社とTBSによるアジア向け日本情報番組「チャンネルジャパン」(日曜午前7時5分~同7時30分)の放送が始まった。日経・TBSの国際戦略の一つで両社が業務提携した「日経・TBSスマートメディア」が放送・配信。日本の最先端のサービス・製品や注目企業などのビジネス・経済情報、流行・文化をTBSの出水麻衣アナウンサーや日経の太田泰彦論説委員らが紹介する。1時間番組を25分に再編成し、メトロTVがインドネシア語字幕を付けている。日本メディアによる海外事業の先駆事例として注目を集めそうだ。(インドネシア邦字紙「じゃかるた新聞」 田村慎也)