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東証1万5000円台 一斉に売られるリスクも

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東証1万5000円台 一斉に売られるリスクも

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 停滞感の出ていた株式、為替市場が再び動き出した。15日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、終値は前日比289円51銭高の1万5165円92銭と5月22日以来の高値をつけ、約半年ぶりに1万5000円台を回復。今週の上げ幅は1079円(約8%)に達した。東京外国為替市場でも1ドル=100円台と約2カ月ぶりの円安水準となった。背景には米国の量的金融緩和策が当面続くとの観測があり、世界同時株高の様相が強まっている。

 「性急に緩和をやめれば、結果的に高くつくだろう」。株高の契機となったのは、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン副議長の14日の証言だ。次期議長の指名を受けた後だけに、世界中の投資家が注目する中、緩和継続に積極的な発言が飛び出した。これを受け、日米独などの株価を押し上げてきた緩和マネーの流入が当面続くとの見方が強まり、同日の米国株は史上最高値を更新した。

 15日の東京株式市場でも幅広い銘柄が買われた。ドルの流通量拡大が続く米緩和継続は理論的には円高要因だが「リスク資産への投資拡大の流れから安全資産の円が売られた」(大手証券)ことも好感された。香港などアジア株も上昇が目立った。

 1年前から約半年にわたった日本株の急上昇は、安倍晋三政権への期待が「緩和マネー」を呼び込んだことが要因だった。5月22日にFRB議長が緩和縮小の可能性に言及すると、翌23日の平均株価は1143円安と急落した経緯もあり、米の金融緩和策がもたらす影響は大きい。

 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘投資情報部長は「企業業績も改善し、地に足のついた相場だが、ヘッジファンドは株価指数先物を大量に買っており、一斉に売られるリスクもある」としている。

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